
ランキング応援うれしいです!ありがとうございます🙇♂️
Xのフォローも待ってます!
Follow @yousan600
阪神 1 – 2 カープ
マツダスタジアムが揺れた。
9回裏1アウトランナーなし。モンテロのバットから放たれた白球がレフトスタンドへ吸い込まれていった。
きのうの逆転負けがまだ胸の奥に刺さっとった。3点リードの9回からひっくり返されるなんてあんなもん悪夢じゃ。
開幕3連勝のあと4連敗しかも対阪神は昨季から8連敗中。正直に言えばきょうも嫌な予感しかせんかった。
じゃが、この試合のカープにはどこか覚悟の匂いがあった。
栗林良吏 先発2戦目も圧巻の100球
マウンドに立った栗林の顔つきがいつにも鋭かった。前回登板は中日相手に被安打1の完封いわゆるマダックスまで達成しとる。
先発転向2戦目相手はリーグトップのチーム打率.265を誇る阪神打線。
これで打たれたら誰も文句は言えんちゅうくらいの相手よ。
初回から飛ばした。ストレートのキレ、変化球のコマンドどちらも申し分ない。2回まで完全投球。
3回に福島にライト前へ運ばれて初安打を許したがそこからまた立て直す。
4回には森下を空振り三振、佐藤輝も空振り三振。好調の阪神クリーンナップを力でねじ伏せた。
5回までわずか被安打1で7奪三振。31,416人のスタンドも息を詰めて見守るしかないような投球じゃったわ。
6回以降もテンポよくアウトを重ねたが8回に試合が動く。
1アウトから高寺に中前打、坂本にも左前打を浴びて1・3塁。ここで1番の近本がレフトへ犠牲フライ。1-1の同点に追いつかれた。
栗林はそのあと中野を空振り三振に仕留め最後まで腕を振り続けた。
8回100球、被安打5、無四球、9奪三振、失点1。文句のつけようがない内容じゃ。ほいじゃが勝ちはつかんかった。
モンテロのひと振りですべてが報われた最終回
この試合で最も胸が熱くなったんはやっぱり9回裏じゃった。
8回を投げ切った栗林に代わり9回のマウンドには中崎が上がった。
新井監督は試合前から「ザキ1人しか用意させてなかった」と腹をくくっとったらしい。
前日も阪神の3番森下、4番佐藤輝、5番大山というクリーンナップを完璧に抑えとる中崎が
きょうも森下をファーストファウルフライ、佐藤輝をセンターフライ、大山をサードゴロと3人で片づけた。
2試合連続、阪神の心臓を止める仕事ぶりに、3連覇を知るベテランの凄みを感じたもんよ。
その裏、阪神は4番手の桐敷がマウンドに上がった。先頭の坂倉が空振り三振に倒れて1アウト。
次の打者はモンテロ。カウント2-2からの5球目真ん中寄りに入ったストレートを振り抜いた。
打球はぐんぐん伸びて、左翼スタンドへ。
滞空時間の長いサヨナラホームランじゃ!
ベンチから選手が飛び出しホームベース付近でウォーターシャワーが炸裂する。
新井監督と熱い抱擁!?
モンテロは満面の笑みでお立ち台で叫んだ「サイコーデ~~~ス!」がマツダスタジアム中に響いた。
ヒーローインタビューでは「打った瞬間ホームランだと思った。よかったです」と穏やかに語ったモンテロ。
3日の阪神戦でも同じ桐敷からチーム今季1号を放っとるだけに、よっほど相性がええんじゃろう。
新井監督も「追い込まれてからよく打ったと思います」と目を細めた。
わしはあのホームランの瞬間、声にならん声を出しとった。
テレビの前でも球場でもカープを応援しとる人間はみんな同じ気持ちじゃったと思う。
忘れちゃいけんのは初回の佐々木泰の仕事じゃ。先頭の大盛が中前打で出塁し中村奨成が送りバントでつなぐ。2アウト二塁から4番の佐々木がセンター前へ先制タイムリー。
前日にプロ初本塁打を放った若き4番が2試合連続の打点で試合の主導権を握った。
「ゾーンに来た球は積極的に思いきって打ちにいこうと思っていたので、良い結果になって良かったです」という佐々木のコメントには4番を任された男の覚悟がにじんどるわ。
この1勝は大きい。数字の上では4勝4敗の五分に戻っただけかもしれん。じゃけど中身が違う。
栗林の8回1失点という圧巻の投球、中崎の経験に裏打ちされたリリーフ、佐々木の成長、大盛のマルチ安打。そしてモンテロの一発。
「本当、栗林のおかげだと思います」と新井監督が語ったようにきょうの勝利は全員でもぎ取った1勝じゃ。
7日からマツダスタジアムで巨人との3連戦が始まる。
苦しい4連敗のトンネルを抜けたいまチームの空気はちょっとだけ軽くなっとるはずでぇ。
モンテロの打球がスタンドに届いた瞬間の歓声をわしはしばらく忘れんと思う。
あのひと振りが4月のカープに火をつけた。
そう信じたい桜満開の日曜日じゃった。


コメント