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DeNA 4 – 3 カープ
たった4安打で3点を取るチームを、弱いとは言いたくない
じゃけどそれじゃあ勝てんのよ
横浜スタジアムに32924人が詰めかけた土曜日のデーゲーム。
カープは先発ターノックが3度目の先発で来日初勝利を狙ったが3回の悪夢で試合の主導権を渡してしまった。
4対3、1点差の敗戦。チームは5勝6敗の借金1に逆戻りじゃわ。
先制の歓喜から暗転した3回の攻防
ええ形で入ったんよ、この試合。3回表、8番の中村奨成が1アウトから内野安打でしぶとく出塁し、ターノック自ら犠打で送った。
2アウト二塁、ここで1番の大盛が東の初球、143キロのツーシームをセンター前に弾き返して先制。
今季7試合目のスタメンで早くも4度目のマルチ安打を記録しとる男の、頼もしいバットじゃった。
じゃけど野球いうのは残酷なもんでその裏にターノックがつかまった。
2回まで1安打3奪三振と上々の立ち上がりじゃったのに3回の2アウトからの崩れ方がきつかった。
一、二塁から佐野にレフト線へ逆転の2点タイムリーツーベースを打たれると、山本、京田にも立て続けに適時打を許して一挙4失点。
1イニングで6本の安打を集中されるいう、ほんまに痛い回じゃった。
ターノック本人は「球が中に入りすぎたかなというのが反省点です。
ゴロを打たせるというのが今日の投球のプランだったんですけどそのゴロが間を抜けて。
ああいったつながりになってしまった」と振り返った。
結局4回71球、9被安打4失点で降板。来日初勝利はまたしてもお預けで初黒星がついた。
ただ2番手の岡本がピシャリと5回裏を抑えると今季初登板の高も150キロ台の真っすぐで3人斬り、8回は島内が危なげなく零封した。
先発が崩れた後ろをリリーフ陣がきっちり0で繋いだのはこの日数少ないポジ要素じゃろう。
モンテロの全力疾走と坂倉が放った今季1号の意味
4対1のまま、中盤はDeNA先発の東に完全に封じ込められとった。4回から6回まで安打はゼロ。
ストライク先行型の左腕にどんどん積極的に振っていったが芯を食わせてもらえん。
小園は打率1割台の深いトンネルを抜けられず、佐々木も4番を任されながら出塁なし。
2番から5番まで誰ひとり塁に出れんいう、なんともしんどい中盤じゃった。
空気が変わったのは7回、2アウトからじゃ。モンテロのセカンドゴロ、普通ならアウトのタイミングに見えた。けどこの男は全力で駆け抜けた。
リプレー検証でセーフの判定が出ると一塁ベース上でにこりともせん顔をしとった。
新井監督は「打つだけじゃなくて走ることも彼は全力でやるから」と語ったがあの1プレーでベンチの温度が確かに変わった。
続く坂倉。打率1割台、決してええ状態とは言えん。それでも東のカウント2-1からの123キロスライダーを振り抜くと、打球は右翼スタンドのポール際へ吸い込まれていった。
今季1号の2ラン、4対3。坂倉は「うまく引っかかってくれたので、抜けるとは思いました」と淡々と振り返ったがわしはあの弧を描く打球を追いながら腰が浮いとった。
モンテロの全力疾走がなければあのホームランはソロじゃった。ソロなら4対2でまだ2点差。あの1歩の差が2ランになった。
新井監督が「何が起きるか分からないから。そういうプレーというのは大切」と言うた通り諦めん姿勢が1点を生んだ場面じゃった。
けど反撃はそこまでだった。8回代打の秋山がレイノルズの前に空振り三振。
9回は山﨑が3人できっちりゲームを締めた。坂倉の一撃で火がつきかけた空気はハマスタの夕暮れにそのまま溶けていった。
新井監督は不振の小園について「早く状態を上げてもらいたいよね。今が底だと思えば、あとは上がっていくだけなので」と語った。
底という言葉を信じたい。信じるしかないんよ、いまはね
坂倉もこう言うとる。
「まだいっぱい打席は立たせてもらえると思うので、出ている以上はいい場面で1本を打ったりとか、いい内容や結果が出ればいいなと思っています」。
ええ言葉じゃないか。
ターノックにしても「野球をやっている以上、失敗は付きもの。次に向けて前向きに捉えていくということは大事だと思っている」と前を向いとった。
まだ4月の半ば、3度目の登板で初黒星。ここで腐らん男ならこのチームに必ず必要な駒になる。いや柱になる!
4安打で3点を取った。大盛のバット、モンテロの脚、坂倉の一発。持っとるもんは出し切った試合じゃった。
足りんかったのは中軸の一本。それはわかっとる。わかっとるけど、坂倉のあの打球の弧を思い出すと、まだこのチームに火種はあると思えるんよ。
あした横浜で床田が投げる。借金1あす勝てば5割、まだ何も終わっとらんでぇ。


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