栗林良吏先発転向のアンサー 2試合連続支配的ピッチングが示した100勝100セーブへの道筋

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2試合連続完璧ピッチング栗林良吏

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もう適性があるかどうかを探る段階じゃあないじゃろ。

3月31日の先発初戦で生まれた驚きは4月5日の阪神戦で答えに変わった
栗林の先発転向は思いつきでも穴埋めでもなく、勝ち筋として本気で考えるべきところまで来とる。

4月5日は8.0回5安打1失点、9奪三振・無四球。100球で15空振り、ストライク率73.0%、CSW41.0%という数字が並んだ時点でこれは好投ではなく支配的ピッチングだったと言ってええ。

しかも見ていて怖かったのは結果のきれいさより中身の再現性なんよ。
1試合だけの勢いではなく先発として打者をほどいていく形がもうはっきり見えたわ。

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2試合で見えた先発設計の輪郭

先発転向を語るなら大事なのは1試合の白星じゃない。3月31日と4月5日で続けて内容をそろえたこと、その一点に価値がある。

抑えから先発へ回る投手は珍しくない。じゃが短いイニングの球威をそのまま引き延ばしただけではだいたいどこかで苦しくなる。

栗林はそこを別の形で越えてきた。
4月5日のピッチングの指標を見ると、Overall Stuff+は100.7で基準線付近なのに、Overall Location+は119.5まで伸びている。
ここが本質じゃろう。

圧倒した理由は球威で全部をねじ伏せたからではなく、打者が振るしかない場所と見送るしかない場所を丁寧にずらし続けたからじゃけえの。

フォーシームのLocation+は122.3、カットボールは128.9。コースの使い方が崩れていないから平均143.6km/hのフォーシームでも差し込めるし、139.5km/hのカットボールも逃げ球ではなく勝負球になる。

フォークも34球で空振り率45.0%、CSW41.2%。カットボールも18球で空振り率44.4%、CSW38.9%じゃけ、打者の目線を動かした後の決め手まできっちり成立しとる。

さらにおもろいのはカーブの働き方なんよ。12球で空振り率は0.0%でもCSW41.7%を記録して見逃しを取る球としてぶち効いとった。

抑えなら最後はフォークで沈める印象が強い。じゃが先発では見逃しを奪える球が1つあるだけで配球の自由度がぐっと増えるし打者はストレート系だけを待てなくなる。

最速146.8km/hという表示だけを見ればもっと球速を求めたくなる人もおるかもしれん。じゃけどこの日の怖さはそこではなく、146.8km/hを特別に見せなくても8回まで主導権を握れたことにある。

4球種の配分も先発向きだった。

フォーシーム34.0%、フォーク34.0%、カットボール18.0%、カーブ12.0%と散らしながら、どれか1つに寄りかからず組み立て切っている。

わしはこの2試合で栗林の適性を球数ではなく会話の作り方に感じた。打者と1球ごとに駆け引きをしながら、2巡目も3巡目も先に考えさせない先発の呼吸が、もうでき始めとる。坂倉との信頼関係も大きく影響しとるんじゃけどね。

無四球も素晴らしい。100球を投げてストライク率73.0%というのは、ただゾーンへ投げ込んだ数字じゃなく勝負すべきところと外すべきところの整理ができていた証拠だと思う。

先発は良い球を持っているだけでは足りない。相手の狙いを読み次の1球でそれを外し、そして同じ打者に三度目の答えを渡さない設計が要る。

栗林の4月5日はその設計が見えた登板だった。3月31日の快投が勢いなら4月5日は技術で再現した快投だったということになるんじゃの。

新井監督にとってもこれはかなり大きい。ブルペンの柱を前へ回す以上ただ先発の枚数を増やすだけでは意味がないんじゃが、8回まで運べるなら投手運用そのものが変わってくる。

試合の後ろを守る投手を1人失う怖さはある。でも試合の前半から終盤の入り口まで1人で握れる先発を得られるなら、勝ち方の設計はむしろ太くなる日がある。

それでも残る怖さとその先

カープファンやスポーツマスコミが大騒ぎじゃけど、先発適性の結論を急ぎすぎるのも危ない。

相手の研究が進みフォークを見極められた日に何でストライクを取り直すか
中6日でこの精度を続けられるかはまだこれからの話じゃ。

先発は1試合の完成度だけでは測れん。年間を通して球数を積み、疲れの波と付き合いながらシーズン終了までローテを守ってこそ本当の価値が見えてくる。

それに栗林が先発で光るほど終盤の勝ち筋は細くなる。抑えの固定感が崩れた時にチーム全体でその穴をどう埋めるかは避けて通れない課題じゃろう。

ただ、それでもこの転向を前向きに見たい理由がある。4月5日の内容が示したのは抑えのエースを先発へ回したという話ではなく、もともと先発で大きく勝てる素材を掘り当てた可能性だからね。

そして栗林にはすでにセーブという土台がある。じゃけえ先発で勝ちを重ねる意味は大きいしただ役割を変えるだけでは終わらんのよ。

いまの時代、名球会の200勝は遠い。もちろん偉大な数字だけれど投手分業が進んだ現代ではその壁に届くまでの道があまりに細い。

だからこそこれまで6投手しか達成していない100勝・100セーブのほうに、別の重みを感じるんよ。試合に勝つことと締めること、その両方を高い水準でやり切った証しだからだ。

栗林の到達点はただ先発で何勝するかではないと思う。

抑えとして積み上げた価値を持ったまま先発でも勝てる投手になること、その先に100勝・100セーブが見えてくる。

そこには佐々岡真司カープ前監督が立っとる。同じように100勝・100セーブを達成している大野豊・江夏豊という2人のレジェンドがおる。
師匠の残した100勝・100セーブという特別な足跡に並ぶだけではなく、できることなら超えてほしい。
今回先発した2試合はその願いを夢物語にしないだけの説得力があった。

3月31日は先発でもやれそうだと思わせる登板だった。4月5日はその感触を本物に近づけた登板だった。

この先もし同じように球威ではなく制球と配球で次の登板でも勝てるならカープの試合の見え方はかなり変わる。

抑えの看板を外したのではなく、勝てるイニングを前へ広げたのだとしたら

桜に囲まれたマツダスタジアムの景色はここからまだまだ変わっていくはずだ。

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