マツダスタジアムの真っ赤に染まったスタンドはどこへいったん? カープ球団が向き合うべき集客構造と広報アップデート

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令和のカープ女子

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4月7日の巨人戦のマツダスタジアムの入場者数は2万2556人だった。翌8日も2万1860人。
収容3万3000人の本拠地に1万人以上の空席があったことになる。

巨人戦でこの数字というのが引っかかる。

3連覇のころは平日でも3万人がスタンドを埋めていたあの球場が
いま火曜・水曜とはいえ相手が巨人で2万人そこそこしか入らん。

肌寒い4月の夜の影響はあるにせよ今季ここまでのセ・リーグで観客が2万5000人を下回ったのはこの2試合だけだという。
広島カープだけが抱えている問題がそこにある。

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3連覇の熱狂から7年 数字が語る変化

話の前提を整理しておこうか。

カープの観客動員数がピークに達したのは2018年リーグ3連覇を成し遂げたシーズンだった。年間223万2100人。
菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也を擁した破壊力抜群の打線がカープファンの心をつかみマツダスタジアムのチケットは入手困難を極めた。

あのころ「カープ女子」という言葉がメディアを席巻した。
赤いユニフォームに身を包んだ20代の女性がホームにもビジターにもあふれ
東京ドームや甲子園のスタンドが半分赤く染まる光景がSNSで拡散された。
テレビの特集が組まれるほどの社会現象だった。

だが丸が巨人にFA移籍し鈴木がカブスへ渡り主力の高齢化が進むとチームは優勝から遠ざかる。
3連覇後の7年間でBクラスが6度。
新井貴浩監督が就任した2023年は貯金9の2位に躍進したものの
2024年は借金2の4位、2025年は借金20の5位と沈んだ。

観客動員もそれに連動している。2025年の1試合平均は2万8356人。2019年の3万1319人から約3000人減った。
新井監督が就任してからの3年間でも昨季は最少を記録した。

問題の本質は単純な成績低迷だけではない。それが厄介なところだ。

たとえば中日ドラゴンズ。2025年も4位に終わったが主催試合の1試合平均は3万5012人で球団実数発表以来の最多を更新した。
座席稼働率98%。弱くても客が来る仕組みを中日は球団経営の側から作り上げている。

カープの場合はチケット販売がシーズン一括販売で3月に9月の予定を立てないと優良席は入手できない。
「きょう思い立って見に行く」というハードルがそもそも高い。

さらに広島主催試合はDAZNでの配信対象外で県外ファンが試合を見る手段が限られる。
地上波は広島ローカル局が中心。J SPORTSでの中継はあるものの手軽さの面ではDAZNに一日の長がある他球団と差がついている。

「カープ女子」はどこへ消えたのかという問いに対しては、消えたのではなく構造が変わったと見るべきじゃろう。
あのブームの中心にいた女性たちが結婚し子どもができライフスタイルが変化した。
それ自体は当たり前の時間の流れにすぎない。

しかも広島のスポーツ環境そのものが様変わりしている。
2024年2月に開業したエディオンピースウイング広島を本拠地とするサンフレッチェ広島は1試合平均2万5000人超を動員し
チケットが完売続出。広島ドラゴンフライズもBリーグで存在感を増している。

スポーツ観戦の選択肢が広がるなかで 「カープだけが広島のスポーツ」だった時代は終わっている。

つまり3連覇時代に爆発的に増えた新規ファン層を球団としてどれだけつなぎ留められたか。そこが問われとるんよ。

それでも新しい芽はある けれど時間は待ってくれない

でもね、すべてが暗い話ばかりではない。

球団も手をこまねいているわけではなく、今季マツダスタジアムには「アサヒスーパードライカクレラウンジ」と「スラィリーテラス」という2種類の新座席が新設された。
空調完備の個室型ラウンジに子ども連れでも楽しめるファミリー向けテラス席。球場の体験価値を上げようという意図は見える。
「でも、そこじゃないんだよ!」と言いたいカープファンの気持ちもわかる

開幕カードの中日3連戦は3万2506人、3万491人、2万9697人。翌週の阪神戦は土日で3万1000人超を記録した。週末、とりわけ人気カードにはまだ人が集まる。カープが完全に見捨てられているわけではない。

新井監督も開幕前のインタビューで「悔しくて悔しくて、腹が立ちますし、イライラしてなかなか寝付けないことがあったり」と昨季の苦しさを率直に語り 「とにかく、やり返したい」と口にした。
「打つこと、走ること、守ること、投げること、全てにおいてアグレッシブに攻めていく」という言葉には、昨季の借金20がどれほど指揮官の胸に刺さっているかがにじむ。

だけど火曜・水曜のナイター、しかも相手が巨人で2万人台前半という現実は重い。
かつてなら巨人戦は「取れたらラッキー」のプラチナチケットだった。
あの熱量がここまで下がっているのは成績だけでは説明がつかん。

チケットの売り方、試合の届け方、マツダスタジアムに来る動機の設計。
勝てばお客さんは戻るという楽観だけでは足りない時代にカープは入っている。

中日がファンの声を分析して座席の種類を20倍に増やし稼働率98%を実現したように、球場の外側から変えていく発想が求められている。

カープは今季12試合を消化して5勝7敗、セ・リーグ4位。
首位阪神とはまだ取り返せる差にいる。
ここから勝ちが重なれば、スタンドの色も少しずつ変わるかもしれない。

わしがほんとうに気になっているのは次に満員のマツダスタジアムが戻ってきたとき
それが一過性の優勝バブルで終わるのか、それとも勝っても負けてもファンが通い続ける球場になっているのかということよ。

あの2万2556人のスタンドには空席だけでなく「カープ球団への問いかけ」が座っていた。
カープという球団がこの先どんな姿で広島の街に在り続けるのか。

その答えはあしたの試合のスコアボードにではなく
もう少し遠い場所にあるような気がしている。

広島東洋カープ歴代ドラフト会議指名選手年度別一覧表・1965年から現在まで
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