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じつに37イニング目、誰もが待ち望んだ1点が遂に入りました。本当に涙が出るくらい嬉しかったですね。その得点シーンを振り返ると・・・
対阪神2回戦は初回、先頭の野間が伊藤将司の3球目132キロのカットボールを見事に捉えライト線へのツーベースで出塁すると、新井監督も危機感の表れか手堅く菊池に送らせ、続く3番小園が2球目外寄りのストレートを当てるだけのボテボテのショートゴロで、野間がホームインとなりました。
この試合の勝利は、この初回の攻撃がすべてだったように思います。もちろん先発アドゥワや益田ら投手陣もよく投げましたが、野球はやはり点を取らないと勝てません。
この泥くさい先取点で選手全員にかかっていた呪縛が解けかのように、その後は打つわうつわで、終わってみれば今季最多の13安打の6得点で6-2の勝利となりました。
不名誉な記録を更新することも無く、甲子園での連敗も11でストップ、最下位脱出です。
これまで0行進が続く4試合は、無死3塁という場面も含め、何度得点圏にランナーを置いたことか・・・各打者は、ここでタイムリーヒットを打たなければと重圧を感じながら打席に立っていたかも知れませんが、いいんです、特にヒットでなくても今日のような凡打でも得点できることがあるのです。
小園は成長しましたね。ヒーローになろうと強引に引っ張ったりせず、内野手が前進守備を敷いてないと見て当てにいきました。アウトになって堂々とベンチに戻り、沸き立つベンチに満面の笑みでハイタッチする姿が実に微笑ましかったですね。
はや連敗ストッパーだ!粘投のアドゥワ2勝目をつかむ
今季2試合目の先発登板となったアドゥワ誠が、6回途中2失点で降板するものの89球を投げ、奪った三振は9個と力強いピッチングで2勝目。
打っては2回2死の場面で1B2Sからの4球目低めに落ちるチェンジアップをバットを折りながら当てました。フワーっと上がった打球はピッチャーを超えショート木浪が待ち構えていましたが、幸運にも2塁ベースに当たり方向が変わって自身通算4安打目のヒットとなりました。
そしてここから野間、菊池、小園の連続タイムリーに繋がっていったのです。
アドゥワ誠、この男は何か持っていますね。前回登板も例の危険球退場で負けた次の試合に連敗ストップを託され、見事勝利しましたし・・・今回も相当なプレッシャーがあったのではないかと思いましたが、どこかヒョウヒョウとした風貌で投げ抜け勝利を手繰り寄せました。
メンタルが強いのでしょうね。野球に限らずスポーツは技術があってもメンタルが弱いと成功しないとよく言われています。きっと並みのメンタルではないアドゥワは、今季やってくれそうですね。
さあ、暗いトンネルは抜けました。これからは投打のかみ合ったナイスゲームで連勝していきましょう。
凡打でも、点とれ!勝ちきれ!がんばれカープ!!