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阪神 1 – 0 カープ
栗林良吏は何も悪いことをしていない。それだけは言わせてほしい。
甲子園4月26日の日曜日。4万2千人を超える観衆がスタンドを埋め午後2時のプレーボールから2時間29分、カープはただの一度も相手の本塁を踏めんかった。
踏まれたのはこちらでそれも1点だけ。たった1発、佐藤輝明の右越えソロが全てだった。
先発・栗林良吏の孤独な投球
開幕から先発に転向し、防御率1点台を維持してきた栗林が今季初めて黒星をつけた。0対0の四回ノーアウトで打席に入った佐藤輝に高めの直球を持っていかれた。
ボール気味の球だったと新井監督もきっぱり言った。「高さはボールだったので。高めのボール球を、甲子園であそこまで運ばれたら。これはもう相手が上だったと思うしかない」 そういうことがある。それが野球というもんじゃ。
だがそこからの栗林が素晴らしかった。動揺するでもなく崩れるでもなく丁寧に丁寧にアウトを積み重ねて、7回を投げ切って被安打2、奪三振4、失点は佐藤輝の1本だけ。
今季初の黒星を背負ったマウンドで、栗林本人は試合後にこう語った。「先制点を与えている時点でいい投球とは言えない」。
この言葉のきつさが胸に刺さる。防御率1点台の男が自分の投球に首を縦に振れないでいる。
打てん 動けん 得点圏まで行けん
カープの打線は8試合連続で2点以下という状況のままこの試合も沈黙した。大竹耕太郎の緩急のある投球の前になす術がほぼなかった。
左腕対策で2番に辰見鴻之介を今季初スタメンで起用し4番にモンテロ、5番に菊池を並べた。
新井監督なりに手を打ったのはわかる。じゃが試合の流れを変えることはできなかった。
唯一の見せ場は七回だった。2アウトから菊池と大盛穂の連打で二塁三塁として、ここで一本出ればと誰もが思った。わしも思った。
テレビの前で思わず声が出た。しかし勝田成が二ゴロに倒れ甲子園の虎色の歓声だけが響いた。
そのあとは8回、9回と静かに時間が過ぎていって、電光掲示板は最後まで「0」が並んだままだった。
今季4度目の完封負け。引き分けを挟んで4度目の3連敗。
借金は今季最多の7に膨らみ最下位・中日とのゲーム差がもう1.5しかない。4月という月がカープにはひどく長く感じられる。
試合後の新井監督の言葉は静かだった。「底は抜けていると思うので。辛抱強くいくしかないですね」。
怒鳴るわけでも言い訳するわけでもない。ただ辛抱するしかないと言う。この人もきっとしんどいんじゃろうと思う。ファンより先にベンチで苦しんどる。
栗林はひとりで戦った。7回100球近く力投して、それで報われなかった。これがいま広島で起きている現実じゃ。
打線がいつ目覚めるか正直なところ見当がつかん。でもそれを一番よくわかっているのは選手本人たちで、打てなくて苦しいのはわしらより彼らのほうがずっとつらいはずじゃ。
あした月曜は試合がない。一日空く。選手も首脳陣も少しだけ息を整えることができる。借金7で5位。数字だけ見れば苦しい春だが、カープはまだ4月の中に立っている。長いシーズンのまだ序盤に。
新井監督が「底は抜けている」と言うならそこを信じていくしかない。祈るというより待つ。それがカープファンというもんじゃろうと、また思い知らされた甲子園だった。


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