2026-04

2026年試合所感

今シーズン初戦森翔平の7回零封を守れんかった 中崎の9回の2球が重すぎる広島の夜

カープ 1 – 2 巨人マツダスタジアムの照明がぼんやり滲んで見えたのはたぶん気のせいじゃない。あと3つ、たった3つのアウトが取れんかった。1-0。それだけの点差を9回のたった2球でひっくり返された。4月8日カープ対巨人2回戦。少し寂しいが2万1860人が詰めかけたマツダのスタンドに信じられんような沈黙が降りた。きのうの試合で中崎が7年ぶりのセーブを挙げてベンチもスタンドも少しだけ「ここに任せられる」という空気が生まれとった。それがわずか24時間でこんなかたちになるとは・・・森翔平と田中将大 7回の投げ合いが生んだ均衡と歓喜この日の主役は、間違いなく森翔平じゃった。今季初先発。当初は4月2日の...
カープコラム

森下暢仁の白星と若鯉たちの覚悟 今季勝ち試合4勝すべて1点差が示すカープの現在地

4勝はすべて1点差。それを聞いてどう思うか。チームとしての地力なのか?それとも綱渡りの連続なのか?答えはどちらかではなくおそらく両方じゃろ。開幕8試合を終えて4勝4敗の五分。数字だけ見れば悪くない出発点に見えるがチーム打率2割2分3厘、総得点22がいずれもリーグ最低という現実はその五分を手放しで喜ばせてくれない。きょうからマツダスタジアムで巨人との3連戦が始まる。カープが抱える「まだ白星なし」の2枚看板問題右のエースの森下と左のエースの床田。この2人にまだ白星がついていない。森下は今季初登板だった3月31日のヤクルト戦で4回3失点を喫し負け投手になった。昨季は開幕投手を務めながら6勝14敗と大...
カープコラム

栗林良吏先発転向のアンサー 2試合連続支配的ピッチングが示した100勝100セーブへの道筋

もう適性があるかどうかを探る段階じゃあないじゃろ。3月31日の先発初戦で生まれた驚きは4月5日の阪神戦で答えに変わった栗林の先発転向は思いつきでも穴埋めでもなく、勝ち筋として本気で考えるべきところまで来とる。4月5日は8.0回5安打1失点、9奪三振・無四球。100球で15空振り、ストライク率73.0%、CSW41.0%という数字が並んだ時点でこれは好投ではなく支配的ピッチングだったと言ってええ。しかも見ていて怖かったのは結果のきれいさより中身の再現性なんよ。1試合だけの勢いではなく先発として打者をほどいていく形がもうはっきり見えたわ。2試合で見えた先発設計の輪郭先発転向を語るなら大事なのは1試...
2026年試合所感

『もう負けとうない』 カープファンの祈りを背負ってモンテロが打った暗闘を照らすサヨナラ弾で4連敗ストップ!!!

阪神 1 - 2 カープマツダスタジアムが揺れた。9回裏1アウトランナーなし。モンテロのバットから放たれた白球がレフトスタンドへ吸い込まれていった。きのうの逆転負けがまだ胸の奥に刺さっとった。3点リードの9回からひっくり返されるなんてあんなもん悪夢じゃ。開幕3連勝のあと4連敗しかも対阪神は昨季から8連敗中。正直に言えばきょうも嫌な予感しかせんかった。じゃが、この試合のカープにはどこか覚悟の匂いがあった。栗林良吏 先発2戦目も圧巻の100球マウンドに立った栗林の顔つきがいつにも鋭かった。前回登板は中日相手に被安打1の完封いわゆるマダックスまで達成しとる。先発転向2戦目相手はリーグトップのチーム打...
2026年試合所感

雨のマツダスタジアムであのひと振りは本物じゃった 佐々木泰のプロ1号HRのうれしさと逆転負けの悔しく長い夜

カープ 5 - 7 阪神雨に降られて1時間遅れで始まった試合はまさかこんな終わり方をするとは思うとらんかった。5回終了後にはさらに1時間1分の中断があってトータル6時間近くマツダスタジアムに縛りつけられた末の結末があれじゃ。5-2の3点リードで迎えた9回表。もう勝ったもんじゃと思うた。新井監督は守護神の森浦をマウンドに送り、二塁に菊池を入れて守備固めも敷いた。万全の態勢のはずじゃった。ところが先頭の木浪にレフト前を打たれ続く坂本のボテボテの三塁ゴロ、遊撃から三塁に回った小園が二塁へ送球するもこれが大きくそれて無死一、二塁。あの場面で併殺を狙いにいく必要はなかった。3点差なんじゃけえひとつずつア...
2026年試合所感

打てんのよ ほんまに打てんのよ それでもモンテロの一発チーム初ホームランに震えた夜

阪神 4 - 2 カープ開幕3連勝からの3連敗。この2文字の並びがぶち重たい。カープは4月3日マツダスタジアムに阪神を迎えた。昨季6勝19敗と大きく負け越しシーズン終盤には10連敗まで喫した相手じゃけえカープファンの胸にはどうしたって苦い記憶がちらつく。しかもこの日までのチーム打率は.197。本塁打はセ・リーグで唯一の0本。盗塁も0。数字だけ見ればほんまに寒い。28,003人が詰めかけたマツダの夜空にどうか一発の花火をと祈るような気持ちがあった。村上の術中にはまった5回と 初回の痛恨試合は初回から動いた。先頭の近本に左前打を許し送りバントで1アウト2塁。3番森下がセンターへ弾き返しあっさり先制...
2026年試合所感

鬼門と言いたくはない神宮球場 岡本駿プロ初先発7回零封からまさかのサヨナラ負け ビジター球場とは?

岡本よう投げたのに 森浦が崩れた神宮の夜がほんまにつらすぎるあと1人が遠かった。たった1人がどうしても遠かった。4月2日神宮球場の9回裏2アウトまでこぎつけたカープの1点リードが砂のように崩れ落ちていった。開幕3連勝で気分よう広島を出たはずが、神宮に来てからどうにもいけん。3月31日は8-3で叩かれ、翌日は雨で流れた。きのうの雨が嘘みたいに晴れた東京の空を見て、「流れが変わるかもしれん」とちょっと思うたんよ。先発は岡本駿。2年目プロ初先発。期待するなというほうが無理じゃろう。岡本駿 初先発で見せた7回零封の説得力その岡本が、ほんまに見事じゃった。初回いきなり長岡にライト線の二塁打。2アウト三塁...
カープコラム

新井貴浩の「下からは上げん」に宿った覚悟 いまのカープを映した静かな決断~とにかく勝て!

平川の離脱は痛い。 これから期待されるスター候補生だけに... じゃが胸にいちばん引っかかったのは負傷そのものより新井監督の「下(2軍)からは上げん」だった。ここに、いまのカープの輪郭がよう出とる。 誰を足すかではなく、何を守るかを先に決めた判断だったからなんよ。ヤクルト戦が雨で流れた4月1日、神宮の屋内練習場で全体練習をこなしながら、チームは平川の登録抹消と向き合うことになった。 診断は右肩肩鎖関節損傷。開幕直後の空気を思えば、これは軽い話ではない。ドラフト1位のルーキーが離れる。 普通に考えたら、まず浮かぶのは誰を上げるかじゃろう。平川離脱より重かった 新井監督の下からは上げないでも新井監...
2026年試合所感

雨の神宮球場 首位攻防戦で森下暢仁4回KO それでも坂倉の一撃が灯した火は消えんけえ

雨がずっと降っとった。3月31日、火曜の神宮球場。開幕3連勝同士の「全勝対決」いうて胸が高鳴っとったのに大粒の雨が試合開始を30分も押し戻して18時半にようやくプレイボール。三塁側スタンドからレフト方向にかけて真っ赤に染まった遠征組のカープファンが傘を差しながら声を張り上げとる姿を画面越しに見ながらわしは嫌な予感をどうにか振り払おうとしとった。結果は、ヤクルト 8-3 カープで負けた。開幕から積み上げた3つの白星の勢いが、雨に濡れた神宮の人工芝の上で、するりと足元から逃げていくような試合じゃった。観衆2万8284人。試合時間3時間29分。数字だけ見たらまあ完敗じゃ。認めるしかない。崩れた歯車 ...