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DeNA 11 – 8 カープ
初回ライトスタンドに坂倉の打球が吸い込まれたときテレビの前で声が出た。
満塁ホームラン。4点先制。
ゴールデンウィークの横浜でようやくDeNAに勝てる試合が来たとそう思うたわ。
思うただけじゃった。
5月4日、横浜スタジアム。33,588人の観衆が見守るなかでカープはまたしてもDeNAに敗れた。
昨季から続く対DeNA戦の連敗はついに9。1987年以来、実に39年ぶりの屈辱じゃという。
借金は今季最多に並ぶ7。セリーグ5位のまま、ずるずると沈んでいく。
大瀬良の右腕が止められんかったもの
初回を三者凡退で切り抜けた大瀬良を見て少しだけ安心しとった。4点のリードがある。
右肘の手術を乗り越え右ふくらはぎの負傷から復帰して、中11日で迎えた今季2度目のマウンド。
ベテランの意地を見せてくれると信じとった。
2回、その信頼がぐしゃりと崩れた。先頭の佐野にセンターフェンス直撃の二塁打。山本にも左前打を許し、勝又の内野ゴロの間に1点。
林の右中間を破る2点タイムリー二塁打で一気に1点差。竹田にまで安打を打たれ、三森の内野ゴロの間に同点の走者が生還した。
4回の表が始まるころには、はあ4-4。たった1イニングで4点が消えた。
3回もDeNAの勢いは止まらん。度会への四球から崩れ勝又と蝦名の2者連続タイムリーを浴びて4-6。
新井監督がベンチから出てきた時点で大瀬良のきょうは終わっとった。
2回1/3、8安打6失点。ベンチに戻った背番号14はぼうぜんとした顔でグラウンドを見つめとったらしい。
わしはもうテレビを見る手が重かった。
砕けても最後まで振り続けた打線の意地
4回裏、2番手の辻がマウンドに上がったが、DeNA打線の猛攻は容赦がなかった。
度会のタイムリー、勝又の2点タイムリー二塁打、そして蝦名のバックスクリーンへの2ラン。
打者9人で5点を奪われ、スコアは4-11。もう試合はぶっ壊れとった。
4回までに11失点。投手5人をつぎ込む総力戦になった時点でブルペンの疲弊まで頭をよぎる。
こういう試合は、負けること以上に後に残すダメージがきつい。
それでも打線は死なんかった。5回、秋山が10球粘ってライトスタンドへ意地のソロホームラン。
7点差でも、あの男は黙って打席に立ち続ける。8回には平川がフルカウントから押し出し四球をもぎ取って6点差。
そして9回、2アウト二塁からモンテロがスタンド中段へ叩き込む2ランで3点差。最後まで諦めんかったのは確かじゃった。
じゃけど足りん。全然足りんのよ。
満塁ホームランを打った坂倉は試合後、「良いスイングができました。1番の秋さんからみんながきれいにつないでくれたので、最高の結果になって良かったです」と振り返った。
直近5試合で打率5割、2本塁打。4番としてこれ以上ないほど仕事をしとる。坂倉が満塁弾を打って3本のホームランが飛び出してそれでも負ける。
この事実が、いまのカープの苦しさをそのまま映しとる。
すぐに大瀬良大地と佐々木泰の登録抹消が発表された。チームの台所事情はまた一段と厳しくなる。
DeNA戦9連敗。今季に限れば開幕から6戦全敗。横浜の空の下で何度砕かれたら気が済むんかと思う。
ほんまに、どこに怒りをぶつけたらええんか分からん試合じゃった。
じゃけど9回の2アウトから走者を出してモンテロが一発を放ったあの場面、あそこにまだカープの火は残っとると思いたい。
塹江、常廣、鈴木健矢と5回以降を無失点で凌いだリリーフ陣の踏ん張りも忘れたくない。
壊れた試合のなかで、拾える光はわずかでも拾うておかんと次の試合に立てんようになる。
あしたも横浜で試合がある。床田が投げる。
DeNAに勝つ姿を、わしはまだ諦めとらんけえね。


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