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マツダスタジアムの試合がまた流れた。
24日の巨人戦に続いてきょう26日の阪神戦も雨天中止。2試合連続で試合が消えるというのはほんまにやりきれん。
テレビの天気予報を見ながら、あしたも怪しいなと溜息をついとるカープファンは少なくないじゃろう。
借金13、5位。数字だけ見たら重たい現実がそこにある。けど、この雨の向こうに待っとるものがある。
栗林の復帰登板も台風が止めた
きょうは本来もうひとつ大事な日になるはずじゃった。
右内転筋肉離れで5月23日に登録を抹消された栗林が、横須賀のファーム・DeNA戦で実戦復帰する予定だった。
約1カ月ぶりのマウンド。それを台風7号が吹き飛ばした。
26日の試合だけやない。翌27日のファーム同カードも台風接近で中止が発表されとる。
栗林の復帰は、またお預けになった。
ただ、焦ることはないと思う。20日のシート打撃では3回を想定して打者11人に約50球を投げ込み、本人も「内容も結果も、良かった。イニングに関しては、もう投げられる準備はできています」と手応えを口にしとった。
全球種に不安なし。体の開きの修正にも確かな感触があるという。
離脱時の成績は4勝2敗、防御率1.15。この数字がどれだけチームにとって大きかったか、いなくなってから余計に沁みる。
リハビリ中も1軍の試合は 「ほぼほぼ見ていた」 という栗林の目に映ったのは、リリーフから先発に転向してチームトップの6勝を積み上げた岡本の姿じゃった。
「先を越されているというか今は僕が追う立場。岡本に負けないようにやりたい」。この言葉に背番号20の闘志がにじんどる。
悔しさも、仲間への敬意も、全部ひっくるめた本音じゃろう。
台風が過ぎればマウンドはすぐそこにある。7月上旬の再昇格へ数日の遅れは大したことやない。
万全の体で戻ってくれることがいちばん大事なんじゃけえ。
小園の目が変わった 安仁屋じいさんが見抜いた復調の根拠
雨で試合が止まっとる間にも、ええ流れをつかんどる男がおる。小園海斗。
シーズン打率は .242。昨年の首位打者とは別人のような数字が、ずっと並んどった。
WBC出場の影響で練習不足のまま開幕を迎え、打撃の歯車がかみ合わん時期が長かった。守備にまでその狂いが波及して、スタメンを外された日もある。
けど、6月20日のヤクルト戦で今季1号となる代打2ランを放ってから空気が変わった。そこからの3試合で連続マルチ打点。
これはプロ8年目で初めてのことらしい。6月に限れば打率.310、1本塁打、6打点。数字がはっきりと上を向いとる。
安仁屋じいさんが注目しとるのは、打率よりも四球の多さ。
「早打ちタイプの小園が四球も取れている」 と評価しとった。
ヤクルト戦の代打本塁打以降、11打席でアウトになったのはたった1回。
10回の出塁のうち3回が四球で、1つが死球。
初球から振りにいくタイプの打者が、ここまでボールを見極められとるのは確実に目が変わった証拠じゃろう。
安仁屋じいさんによれば小園本人が巨人戦の前に 「これから絶対にやりますから」 と話しとったという。
直接聞いたというその言葉には、ようやく手応えをつかんだ男の覚悟がこもっとる。
23日の巨人戦で猛打賞を記録した小園を見とったら、この男がここから打線を引っ張っていくんじゃないかという期待が湧いてくる。
昨年あれだけ打ちまくった男の目に、ようやく光が戻りつつある。必ず帳尻を合わせてくるはず。
雨が続いて試合が飛んで、栗林の復帰も延びて。
正直じれったい日々ではある。窓の外を見れば梅雨の灰色じゃし、順位表を見ても溜息が出る。
じゃけど、考えてみんさい。栗林は万全の状態でブルペンの準備を終えとる。小園は打席のなかで確実に変わり始めとる。
岡本は先発の柱として6勝を重ねとる。雨が止んだとき、カープはきょうより強くなって動き出せるはずなんよ。
焦らんでええ。焦らんでええけえ、しっかり準備してくれ。
雨の日はファンも選手も同じように待つしかないんじゃ。
ほいで、空が晴れたマツダスタジアムで腹の底から声を出せる日を楽しみにしとるわ。


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