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7月17日、カープは矢野雅哉の出場選手登録を抹消した。
きょうのマツダスタジアムでの阪神戦を前に公示は静かに出された。
しかし、RCCテレビは速報で報じとる。ほぼすべてのスポーツ新聞サイトでも記事がアップされた
あの写真が出てから4日。遅いと思うた。率直に言うて遅すぎる。
FLASHが滝口涼介被告と矢野のツーショットを報じたのは13日じゃ。
富山遠征時のホテルの一室で売人と並んで寝転がっとる写真。あれを見たとき、胸の奥がずんと重うなった。
集合写真に写っとるだけなら、まだ言い訳のしようがある。じゃけど密室の写真は話が違う。
鈴木清明球団本部長はきょうの取材対応でこう語った。
「売人と呼ばれる人と、密室にいること自体が、強い疑念を抱く状況。私としてはそういう選手を1軍のグラウンドでプレーしてもらうには抵抗がある」
さらに 「新井監督の方には抹消してもらいたいという話をした」 とも明かしとる。
抹消はしょうがない それでも残るモヤモヤ
しょうがないと思う。わしはそう感じとる。
鈴木本部長の説明によれば、矢野が指定薬物エトミデートを使用した事実は 「確認できていない」 という。
逮捕もされとらんし処分でもない。ペナルティーではなく、疑念がある状態で1軍のグラウンドに立たせるわけにはいかんという判断じゃと。
理屈としてはわかる。ファンの目、相手チームへの配慮、球団としての体裁。どれをとっても、あの写真が出た以上は1軍に置いておけんじゃろう。
新井監督も 「分かりました」 と受け入れたという。監督の立場からすれば、それ以上何も言えんわな。
矢野は3軍に合流する。活動停止ではない。
野球はできる。ただし1軍の舞台からは消える。
ほいじゃが、モヤモヤが消えんのよ。
しょうがないと頭では思いながらも腹の底にはずっと鬱陶しい霧がかかっとる。
なんでこのタイミングなんかということじゃ。写真が出たのは13日。
14日に鈴木本部長は 「週刊誌の報道に関してコメントすることはない」 と突っぱねた。
16日にはオーナー会議に出席した松田オーナー代行も 「週刊誌のこと一つ一つにコメントはしない。球団で調査はしていて、それ以上は話せることがない」 と言うた。
ほんで17日にいきなり抹消。この間に何が変わったんか。写真の中身は13日から1ミリも変わっとらんのに。
「内容を吟味しながらです」 と鈴木本部長は説明したが、吟味に4日もかかったことが球団の危機管理の稚拙さを物語っとる。
13日の時点であの写真を見て 「これはまずい」 と判断できんかったんか。
いや、できたはずじゃ。できたのにせんかった。世論の風向きを見とったとしか思えん。
矢野だけじゃない この問題の根はもっと深い
記者が 「写真には3選手が映っている」 と指摘した場面じゃ。矢野だけでなく小園と田村もあの集合写真に写っとる。
鈴木本部長の回答はこうじゃった。
「そういう人たちとグループで写真を撮られることは一時的にはあるかもしれないですけど、そういう売人と呼ばれる人と密室な関係が続いているとも判断できない」
つまり、集合写真だけでは抹消の判断材料にはならん、密室の写真があった矢野だけが対象じゃと。
線引きとしては理解できる。集合写真の1枚で全員を抹消したら、それこそ推定無罪の原則に反する。
じゃけど、この線引きが逆にファンの不安を煽っとることにも気づいてほしいんよ。
小園はどうなんか。田村は大丈夫なんか。
5月の初公判で羽月が言うた 「周囲にも吸っているカープの選手がいた」 という証言。
さらにTikTokで 「私を含め6人が同じ人物から購入していた」 という爆弾発言。
あの6という数字に、カープファンはずっと怯えとるんよ。
再調査の結果はいまだに出とらん。
鈴木本部長はきょうも 「調査がどうかというのは発表するつもりはない。事実があれば、それは対応して発表しますけど」 と言うた。
つまり、シロならシロとも言わんということじゃ。
これが一番しんどい。
32勝44敗4分の5位。首位阪神とは10.5ゲーム差。チームは苦しい戦いが続いとる中で、グラウンド外の問題がいつまでもカープ全体を覆うとる。
懸命に投げとる投手も、必死に打席に立っとる野手も、みんなまとめて 「ゾンビたばこの球団」 と見られてしまう。
なんも関係ない選手がいちばん割を食うとるという現実がほんまにやりきれん。
矢野の抹消はしょうがない。遅かったけど判断そのものは間違うとらんと思う。ただ、これで終わりにしたらいけんのよ。
カープファンが求めとるのは、誰かの首じゃない。説明なんよ。調べて、確認して、その結果を正直に伝えてくれることなんよ。
シロならシロと言うてくれ。問題があったなら、あったと認めてくれ。
「発表するつもりはない」 じゃファンは納得できん。
昭和じゃないんよ、いまは令和。沈黙は不信を育てるだけじゃけぇ。
マツダスタジアムのスタンドでカープのユニフォームを着るたびに、後ろめたさみたいなものが一瞬よぎる。
好きなチームを好きじゃと胸を張って言いたいだけなのに、いまはそれすら少しだけ重たい。
矢野、おまえの守備にどれだけ痺れたか。あのレンジの広さに、何度スタンドが沸いたか。
ほいじゃけぇ、こんな形で1軍を去るのが悔しゅうてしょうがないんよ。
疑念を晴らすのは、もうおまえ自身にしかできん。3軍で黙々とやれ。ほんで、堂々と戻ってこい。
ただし、その「堂々と」を支えるのはカープ球団の仕事じゃ。
カープ球団、頼むけぇカープファンに向き合ってくれ。カープファンが選手を信じ続けられるように。


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