名将・工藤公康氏が来ても怖がらなくていい 来年も中日ドラゴンズに勝ち越そうや

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工藤公康氏が中日の新監督に就任することが決定的となり、ソフトバンク時代を支えた元コーチたちがその手腕を明かした。

参った、とうとう来たか。

昼休みにスマホを開いて、見出しの「工藤公康」の4文字で指が止まった。缶コーヒーのプルタブを開けたまま、しばらく飲むのを忘れていた気がする。

名古屋生まれの名将が、最下位の竜を引き受ける。

来年のセリーグの景色が少し変わる予感がした…

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元監督の達川氏が明かした 誰よりも早く球場に来る人

7年でリーグ優勝3度、日本一5度の工藤公康氏。

中日は6年連続のBクラスで、15年も優勝から遠ざかっている。

生え抜き路線を曲げてまで、43年ぶりの外様監督を呼んだわけだ。

元カープ監督の達川光男氏が、ソフトバンクで2年間、工藤氏の右腕としてヘッドコーチを務めていた。

「球場には誰よりも早く来て、ビデオやデータを見たりするなどの準備を怠らなかった」

この一言、効いたなあ。試合後の映像ミーティングが長くて、予定を入れられなかったとまで言っている。

あの詐欺師が、ここまで素直に褒める。それだけで、相手の本気が伝わってくる。

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40度の逆転負けと マツダスタジアムの開幕戦

覚えてる? 今季の開幕戦。3月27日のマツダスタジアムだ。

4点を追う9回裏、代打モンテロのタイムリーで球場の空気がざわっと変わった。平川も続いて同点、スタンドの太鼓がばんばんと鳴りやまなかった。

延長10回、2アウト1、2塁。勝田の打球が外野へ抜けた瞬間、新井監督がベンチを飛び出して勝田を抱きしめた。

あの夜の生ぬるい風と、手に垂れたビールの泡まで覚えている。

ところが名古屋の側から見ると、話はまるで違う。中日は今季、2リーグ制以降で球団ワーストとなる40度の逆転負けを喫した。

その最初のひとつが、あの開幕戦だった。

カープの対中日16勝9敗という数字は、きっとこういう夜の積み重ねなんだろう。リードされても、竜のブルペンが揺れた瞬間に食らいつく。

8月18日のマツダもそうだった。2対3の7回、持丸の2点タイムリーでひっくり返し、菊池の2ランまで飛び出してこの回一挙8点。

あの回の三塁側ベンチは、しんと静まり返っているように見えた。

ここで工藤氏の顔を思い浮かべてみる。就任したら、あの開幕戦の映像を何十回も巻き戻すんじゃないだろうか。

9回のあの1球、なぜあのコースだったのか。腕組みしたまま、じっとモニターをにらむ姿が目に浮かぶ。

投手のメカニックを知り尽くし配球にうるさい。工藤氏は竜がいちばん苦しんだ場所をピンポイントで直しにくる人そのものかもしれない。

カープが中日から拾ってきた白星の、まさにその出どころに手を入れてくる気がしてならない。

高橋宏斗や金丸といった、もともと力のある先発もいる。そこに終盤を締める仕組みが入れば、来年の竜は今年の竜とは別物になるかもしれない。

中日は敵地で22勝48敗だった。マツダスタジアムで気持ちよく勝てたのは、その弱さに助けられた部分もあったと思う。

工藤氏が真っ先に手をつけるのは、たぶんそこだ。

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監督も球団が変わればうまくいかないことのほうが多い

ただ、名将が来れば強くなるとは限らないのも野球だ。

カープの黄金期を築いた古葉竹識監督でさえ、大洋では3年でユニホームを脱いだ。チームが変われば水も土も違う。

ソフトバンクには分厚い戦力とフロントと現場の分業が根づいた土台があった。

中日では補強も組閣もフロントに任せる方向だと報じられていて、親会社の意向がどこまで現場に届くのかも外からはまだ見えない。

それに、いちばん目をそらせないのはカープ自身の現実だ。今季は61勝78敗4分けの4位、3年連続のBクラスに沈んだ。

中日には勝ち越したけれど、ほかの4球団にはすべて負け越している。最下位相手の勝ち越しを誇れるほど、こちらに余裕はない。

9月21日には、名古屋で0対10の完敗もあった。あの夜は、テレビの前の晩ごはんの味がしなかった。

それでも、来年もドラゴンズには勝ち越してほしい。名将が来たからこそ、なおさらだ。

相手が変わるなら、こちらも変わればいい。配球を読まれるなら、それを上回る粘りと足で、もう一度終盤をこじ開ければいい。

新井監督は続投が決まった。苦しいシーズンを背負い込んだぶん、来年の春は誰よりも前を向いて笑顔でベンチに立ってくれるはずだ。

工藤氏がどんなチームを作ってくるのか、正直ちょっと楽しみでもある。強い相手を倒してこその勝ち越し&優勝だから。

開幕すれば、いつかマツダスタジアムで竜を迎える日が来る。カープファンが唄う宮島さんが響くあのスタンドで、三塁側ベンチの名将の視線を真っ向から押し返す場面が見たい。

名将の頭脳に赤ヘル野球で答えを返す。その答え合わせを2027年のマツダスタジアムで確かめたい。

勝田のサヨナラ打 栗林のマダックス 打たんでも勝てるを示した3日間 カープ開幕3連勝に宿った底力
本塁打が0本でこんなにも胸が熱うなることがあるじゃろうか? 開幕3連戦を見終えた夜に残ったのはドカンと飛び出す白球の残像じゃなく1点をもぎ取る執念と1点を守り切る投手の気迫じゃった。3月27日から29日までのマツダスタジアム。相手は中日。開幕からいきなり、6-5、2-1、1-0と3試合続けて1点差ゲームじゃけえ、そりゃ気持ちも休まらん。しかも3連戦を通してカープにも中日にも本塁打は1本も出んかった。勝ったのに、どこか胸の奥がざわついた人は少なくないはずなんよ。打球が上がっても伸び切らん。フェンス前で失速するたびまたかと天を見たくなる。開幕の喜びの中に、いまのNPB全体に漂う「飛ばん空気」まで混...

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