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8月の広島はビールがぬるうなるより先に、ため息がぬるうなる季節じゃわ、ほんま。
家でもマツダでもビールがまずい…
マツダスタジアムへ向かう足がどうにも重い。
2026年8月17日時点でカープは102試合を消化して40勝58敗4分、勝率.408。首位とは15.5ゲーム差、堂々たるセ・リーグ最下位である。
CSも可能性があるらしいが、もうどうでもええわ。
チーム打率.226、得点301、本塁打67、出塁率.286。この301得点と出塁率.286という数字は、どう好意的に読もうとしても 「得点力不足」 という四文字に収束する。
一時的な不振ならまだ救いがある。じゃが、この数字は編成、助っ人、育成、打線設計、そのすべてが噛み合わんまま半年以上が過ぎたことを物語っとる。
新井貴浩監督の就任からの成績を並べると、2023年2位、2024年4位、2025年5位、そして2026年の現時点で6位。
2位スタートから4位、5位、最下位という一直線の下降線を描いとるわけで、これを見て 「監督を代えるべきじゃないか」 という声が出るのはまあ当然のことじゃろう。
成績だけを見れば監督交代論が出るのは当然じゃろ。
腹も立つし、しんどい。正直に言えば情けない。
カープの監督人事は「1年の成績」じゃ動かん
じゃが、カープという球団の監督人事はそんな単純なもんでもない。
ここで、2002年以降の歴代監督の在任期間と成績をあらためて振り返っておきたい。
山本浩二が2002年から2005年まで4年間指揮を執り、5位、5位、5位、6位。
ブラウンが2006年から2009年の4年間で、5位、5位、4位、5位。
野村謙二郎は2010年から2014年の5年間、5位、5位、4位、3位、3位と尻上がりに浮上してみせた。
緒方孝市は2015年から2019年の5年間で4位、1位、1位、1位、4位。三連覇の余韻が消えた2019年にようやく退任した。
佐々岡真司は2020年から2022年の3年間、5位、4位、5位。この5人の平均在任年数は4.2年になる。
数字を眺めれば見えてくるのはカープが 「Bクラス1年で即更迭」 という球団では決してないということじゃ。
山本浩二の4年連続Bクラスもブラウンの4年間ほぼ5位固定も球団は我慢した。
野村は5年かけてやっとAクラスに押し上げ、緒方は三連覇のあとBクラスに落ちた年に退いた。
つまり、この球団は数年単位の流れ、上向きなのか停滞したのか、ひとつの時代に区切りがついたかどうか
そういう時間軸で監督人事を判断してきた歴史がある。
新井監督はいま4年目のシーズン途中。
平均在任年数4.2年と照らし合わせれば、ちょうど判断の分岐点に差しかかっとるとも言えるし、まだ 「途中」 とも言える微妙な地点におる。
松田元オーナーの「守り方」とゾンビタバコ問題の影
松田元オーナーの「守り方」と、ゾンビたばこ問題の影
もうひとつ、数字だけでは見えん要素がある。松田元オーナーと新井監督の関係じゃ。
2023年、松田元オーナーは新井監督について 「言葉の発信力の凄さがある」 と語った。
選手への発信力だけじゃない、ファンへの発信力まで含めて新井監督を 「球団の顔」 として見とるというオーナーの眼差しがそこにはあった。
2024年オフ。8月まで首位を走りながら9月に崩れてBクラスに転落した、あのしんどいシーズンの終わりに、松田元オーナーは 「当然。来季も指揮を執ってもらおうと思っています」 と明言した。
同時に得点力不足について 「そこは私たちの責任」 と述べ、敗因を現場だけに押しつけなかった。
そして2025年オフにも続投を明言し、 「絶対に成果を出してくれると思っている」 と期待を口にしとる。
過去2度のオフにいずれも成績が苦しい中で松田元オーナーは新井監督を明確に守ってきた。
ここから読み取れるのは松田元オーナーにとって新井監督が 「成績が悪いからすぐ代える監督」 ではなく、 「再建を託している本命の監督」 だということじゃろう。
球団が就任時から5年を基本路線にしとるのもこの見方を裏づけとる。
一方で今季のカープには成績以外の重い問題がのしかかった。
羽月隆太郎元選手の指定薬物使用エトミデート、いわゆるゾンビたばこ問題じゃ。
初公判での 「周囲にカープ選手がいた」 という証言、それに続く他選手への波及報道、再調査結果の公表の遅れ、週刊誌に写真が出てからようやく動いた初動対応のまずさ。
これは選手個人の不祥事にとどまらん、球団統治とブランド毀損の問題として広がった。
マツダスタジアムの空席が目立つようになったのは、成績低迷だけが理由じゃない。信頼が揺らいどるんじゃろう。
ただし、この問題の本丸はフロントとカープ球団全体のガバナンスにある。新井監督ひとりの責任に帰すのは筋が違う。
それでも日本のプロ野球では、こういう局面で監督交代が 「分かりやすい責任の取り方」 として使われやすいのも事実でそこがまた話をややこしくしとる。
新井監督が強い心労を抱えとるのはカープファンなら誰が見てもわかる。
ただ、ああいう記事は匿名証言ベースじゃし、公式な発言と同列には扱えん。去就を巡る空気を感じ取る材料にはなるが決定打にはならんじゃろう。
ここまで整理してわしなりの予測を書いておく。
現時点では続投60%、退任40%。
成績だけ見れば退任圧力はかなり強い。4年連続の順位下降で最下位という現実は重い。
しかし、カープは監督を短期で切る球団ではないし、松田元オーナーは過去2度のオフで新井監督を明確に守ってきた実績がある。
新井監督が球団の顔としての役割まで期待されとる以上、成績表だけで機械的に首をすげ替える判断にはなりにくい。
ゾンビたばこ問題は退任材料にもなりうるが、逆にあの問題の責任を現場よりも球団統治に重く見るなら、むしろ監督を代えて済ませる話ではないという判断にもなりうる。
成績だけなら退任、球団文法まで含めれば続投がやや上。そういう見立てじゃ。
新井監督をここで降ろして済む話なんか、それとももう1年託して答えを見にいく話なんか。
そこがいまのカープのいちばん重たい問いじゃろう。
わしはファンとして、どっちが正解か分からん。分からんけど、本音を言わせてもらえるなら腹は立つ。しんどい。情けない。
じゃが、それでも新井監督にはもう1年踏ん張ってほしい。わしはまだそう思う。成績が苦しいのは百も承知じゃ。それでも広島の再建を途中で投げ出させるより、もう1年、あの人の答えを見届けたい。
新井良太・福地コーチが結果を出すのはこれからよ。
石井コーチはブルペンで結果を出しとる。
佐々岡前監督の辞任発表は、2022年10月2日最終戦デーゲームの日の9時51分
今シーズンのマツダスタジアム最終戦は、今のところ10月3日土曜日阪神戦デーゲーム
もしかしたら松田元オーナー・鈴木球団本部長が辞任するかもしれん!?
マツダスタジアムへ向かう足は正直重い。じゃが重いけど止めるつもりはない。
シーズンオフは荒れるだけ荒れてくれ。


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