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ヤクルト 1 – 2 カープ
3連敗のあとに見える空はやけに青い。
きのうカープはマツダスタジアムで首位ヤクルトを2-1で下し連敗を「3」で止めた。
たった2点を9回まで守り切る痺れる夜だった。
4月21日午後6時プレイボール。観衆2万1844人。
空気感としてはポケモンベースボールフェスタの賑わいも混じって、スタジアムはどこか浮き立っていたはずじゃが、グラウンドで起きていたことは緊張の連続だった。
先発マスクをかぶったのは持丸泰輝24歳。
この11日に4年ぶりの1軍登録を果たしきょうで先発出場2試合目。
ファームでの長い苦労が染み込んだ背番号がやっと表舞台に立っとる。
内角攻め一本 持丸が描いた試合の地図
持丸のリードには芯があった。打者の右左に関係なくひたすら内角を突き続ける。
初回から長岡の内角初球ストレートを叩かれてもそこから路線を変えんかった。
ひるまずストライクを先行させ先発・森下のストレートを活かす組み立てを貫いた。
「本当に勝てて良かった。前回やられていたので、とにかく勝ちたかった。何とか粘り強く投げることができて良かったです」と話した森下は、今季最長の7回を投げ4安打1失点で今季2勝目。5回まで1安打の無失点で抑え込んだ。
最大の山場は6回だった。オスナにセンターへのタイムリーツーベースを打たれ2-1と1点差に詰め寄られさらに1アウト一・三塁のピンチ。
そこで赤羽を低めのチェンジアップで三ゴロに仕留めた。あそこで粘れたのも、持丸が積み重ねた「内角への信念」があってこそじゃ。
デイリースポーツ評論家・横山竜士氏が「2軍で苦労した成果だろう」と語った言葉はするりと腑に落ちる。
持丸はかつて由宇とウエスタンの練習を繰り返し課題のキャッチングを磨き続けてきた。
床田に続いてきのうは森下からも好投を引き出した。この2試合で証明したことは本物じゃとわしは思う。
9回裏 三者連続空振り三振 中崎が吠えた
試合が動いたのは実は最後の15球かもしれん。
8回をハーンが最速157キロの直球で無安打に抑えると9回のマウンドにプロ16年目の33歳がゆっくりと上がってきた。
ドンちゃんこと中崎翔太。
1点リードのクローザーとして今季から守護神を担う右腕が首位チームの打線を真正面から迎え撃った。
岩田をスライダーで空振り三振。続く赤羽を直球で仕留め最後は代打・宮本をフォークで打ち取った。
三者連続、全員空振り三振。マウンドで中崎が吠えた。その姿には長年試合を見てきたわしでも鳥肌が立った。
「しっかり勝負ができた。先頭を切れたので良かった」という短いコメントの裏に、どれほどの集中力と経験が詰まっておるか。
ねえヤクルト打線、あんたらもびっくりしたじゃろ。
新井監督は試合後、中崎について「2人ともいいピッチングだった」と短く確かに称えた。
それから持丸についてもこう語った。「あそこはもう当然、代える選択肢のはなかったです。やっぱりいいものを見せてくれているのでね」。監督がそう言い切るのはそうとうなことじゃ。
打線は3安打2得点と決して派手ではなかった。4回1アウト一・二塁から秋山の右前タイムリーで1点、続く野間のライトへの犠牲フライで2点目。「2人とも追い込まれていたけれど、さすがベテランだなと。2人ともナイスバッティングでした」と新井監督も話した。この2点が、最後まで試合の骨格を支えた。
セリーグの順位は現時点で5位、7勝11敗。首位ヤクルトとの差はまだ大きい。
焦りが出てくるのはわかるが、きのうの1点差勝利は確かな糧になる。「今日は良い日だったので、明日は明日でしっかり気持ちを切り替えて、一戦一戦頑張っていきたいと思います」という新井監督の言葉は力みがなくて逆に信じられる気がした。
持丸という若い才能と中崎という熟練の勝負師。ふたりがひとつの夜をともに作り上げた。
ファームで汗を流し続けた24歳とプロ16年目でマウンドに立ち続ける33歳が同じバッテリーを組んだ、その必然みたいな巡り合わせにわしはちょっとぐっときてしまった。
まだ4月じゃ。あしたも試合がある。
広島にはカープがおる。
ただ、それだけでいい。


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