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巨人 2 – 3 カープ
たった3安打で試合をひっくり返した。
7回2死まで1本のヒットすら出んかったチームが8回のたった1発で東京ドームのレフトスタンドに陣取るカープファンの歓喜を呼び込んだ。
4月30日、東京ドーム。41,979人のほとんどがオレンジのタオルを振るなかカープ打線は巨人先発ウィットリーにまるで手も足も出んかった。
初回から直球で押され、変化球でかわされ、5回までに10三振を喫した。
大盛が2打席続けて空振り三振、坂倉も2打席連続三振。6回には1イニングで3四球を選びながらも無安打というなんとも歯がゆい展開じゃった。
巨人は2回に増田陸のセンター犠牲フライで先制して、流れは完全に向こうにあった。
先発の玉村は今季初登板初先発。2回に先制点を許したもののそこから踏ん張って5回87球、6安打1失点にまとめた。
毎回のように走者を背負いながら崩れんかったのは立派。
ウィットリーに流れを持っていかれそうな空気のなかで、玉村が試合を壊さんかったことが逆転劇の土台になった。
平川の一打がノーノーを止めて8回の舞台を整えた
正直に言えばきょうはもうダメかもしれんと思うとった。6回が終わって無安打。テレビの前でため息ばっかり出る試合じゃった。
風向きが変わったのは7回、2死一塁の場面。ルーキーの平川が2番手の中川からセンター前に鮮やかに弾き返した。
チーム初安打でありドラ1の両打ち外野手にとっては右打席で苦しんでおった中での貴重な一本。
得点にはつながらんかったがあの一打がチームの空気をたしかに変えたように見えた。
ほいじゃがその直後の7回裏、森浦が増田陸にレフトスタンドへソロ本塁打を運ばれて0-2。
8回、4番手のルシアーノがマウンドに上がった。ここから試合が動く。先頭の代打・秋山が四球を選んで出塁。大盛がレフトフライ、菊池もレフトフライに倒れて2死。
次の小園が粘って四球をもぎ取った。2死一、二塁。4番の坂倉が打席に入る。
「振るとは決めてました」 150キロを叩いた4番の覚悟
カウントは3ボール。ここで歩かされたら満塁にはなるが勝負は先送りになる。わしはテレビの前で「振ってくれ」と祈るように見つめとった。
新井監督もまったく同じ気持ちじゃったらしい。「3ボールになったので、『振れよ!振れよ!』と思っていたんですけど見事なホームランでした」。
坂倉は迷わんかった。「振るとは決めてました」。真ん中付近に入った150キロの直球をフルスイングで叩くと、打球は東京ドームの天井に届きそうなほど高く舞い上がった。角度41度、飛距離107メートル。坂倉自身も「もっと飛んでると思ったんですけど、上がりすぎたんですかね」と苦笑いしたその打球はライトスタンド最前列に着弾。
逆転の3号3ラン。チームわずか2安打目が、0-2の試合をまるごとひっくり返した。三塁側ベンチは大騒ぎで、坂倉は雄たけびを上げながらナインに迎え入れられた。
新井監督も「いやぁ、もう鳥肌が立ちました」と大興奮。「いやもう、やっと彼らしくなってきたなと思います」と目を細めた。
坂倉は直後の守備からマスクをかぶった。打つだけでは終わらんのがこの男。
「緊張はしてなかったですね。どう抑えるかだけ考えてました」と、1点リードのしびれる展開を冷静にリードした。
8回はハーン、9回は中﨑をそれぞれ無失点に導いて試合終了。新井監督は 「ハーンもザキも、1点差のシビれる場面でしたけど、よく投げてくれたと思いますし、サクも久しぶりのマスクでよく引っ張ってくれたと思います」 と捕手としての仕事も称えとった。
9勝15敗1分の5位。数字だけ見れば苦しい4月じゃった。開幕カードで中日に3連勝して以来、実に9カードぶりの勝ち越し。
ほぼ1カ月もカード勝ち越しがなかったという事実はなかなか堪えるもんがある。
ほいじゃが、この勝ち方には中身がある。ノーヒットのまま黙って負けるんじゃのうて最後の最後にたった3安打でひっくり返した。
「ビジターでこのような逆転勝ちはすごく大きいと思いますし、またレフトスタンドのファンの皆さんがすごく盛り上がっているのがベンチにも伝わってきたので、うれしかったです」と語った新井監督の声にこの1勝の重みが詰まっとる。
坂倉はお立ち台で「みんな勝つ気持ちで1試合1試合やっているので、これからも勝てるよう頑張っていきます。ぜひ球場に足を運んでカープを応援してください。よろしくお願いします!」と呼びかけた。
あの打球の放物線をわしはしばらく忘れられそうにない。
長い長い4月を越えて赤ヘルの5月がマツダスタジアム始まる。


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