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DeNA 5 – 4 カープ
気温36℃真夏のマツダスタジアムで白球が2階レフトスタンドに吸い込まれた瞬間きょうはいけると思うた。
初回1アウト二塁、ファビアンが石田裕のスライダーをフルスイングで仕留めた先制2ラン。
2戦連発、来日2年連続の2桁に乗せる10号は文句なしの特大アーチじゃった。
続く攻撃で大盛がライト線へタイムリーツーベースを運び、3-0。
4回にはファビアンが犠牲フライで4点目を加えた。
先発の岡本駿は4回まで53球、被安打わずか1。
7月の広島は36度を超える猛暑でスタンドで飲むビールがぬるうなるほどの熱帯夜じゃったが試合の空気はカープが完全に握っとった。
魔の5回 岡本駿が別人になった13球
5回表、先頭の松尾にセンター前ヒットを打たれた。まだ動揺はなかった。
じゃが、続く石上にも連打を許してノーアウト一二塁。ここから岡本駿の投球がそれまでとはまるで違うものになってしもうた。
ドラフト3位ルーキーの宮下に右中間へ痛烈なタイムリーツーベースを浴びて4-1。
代打の度会にも左前タイムリーを打たれて4-2。
さらに1アウト満塁から佐野にセンター前へ運ばれ、4-3。気づけば1点差じゃ。
新井監督がベンチを出た。マウンドには島内が上がったが、1アウト満塁という場面は誰にとってもきつい。
エンカーナシオンへの初球、チェンジアップがワンバウンドの暴投になって三塁ランナーが還り同点。
そのまま犠牲フライを許して4-5。たった1イニングで5点を失い、試合はひっくり返った。
新井監督はこのイニングをこう振り返った。
岡本駿については 「序盤もアウトにはなっていたけど結構、捉えられている凡退が多かった。真ん中、近辺に集まっていたのかな」 と冷静に分析し、
「今日の登板を、また次につなげてもらいたいなと思います」 と前を向いた。
島内についても 「それまでずっとゼロで帰ってきているから。また次ですね」 と責めることはなかった。
ファビアンの悔しさ 8回2死満塁の見逃し三振
4-5のまま試合は中盤から終盤へ。
カープ打線はなんとか追いつこうともがいたがDeNAのリリーフ陣が立ちはだかった。
そして8回、2アウト満塁という最高の場面がファビアンに回ってきた。
打てば同点いや逆転まである。スタンドも総立ちじゃったはずよ。
しかし結果は見逃し三振。バットが出んかった。
試合後、ファビアンは珍しく激しい言葉を口にした。
「本当に、あれはすごく悔しい。手を出さないとダメだったけど、手が出なかった。もう、ゴミだと思います」
わしはこのコメントを見て腹の底から悔しがれるこの男はほんまもんじゃと思うた。
初回の先制弾について 「完璧に捉えることができた。甘い球が来たら振ろうと思っていた」 と語った同じ男が、自分の打席をゴミと言い切る。
この悔しさは次の打席へのガソリンになる。
結局4-5。10安打を放ちながら5回以降は1点も取れず、借金は13に膨らんだ。
セリーグ5位のまま、4位DeNAとの差は詰められんかった。
きれいに勝ちたかった試合じゃった。
じゃけど、うつむいとる暇はない。
きょう7月15日、同じマツダスタジアムのマウンドには斉藤優汰が上がる。
ドラフト1位の4年目右腕は、6月16日の1軍初先発で5回1失点と好投しながら勝ち星がつかなかった。
その後ファームで7月8日に9回1安打無失点、9奪三振という圧巻の投球を見せて再昇格を勝ち取った男じゃ。
「欲を出してよかったことが今までない。とにかく目の前の一球を考えてやっていきたい」
本人はそう言うとるが、こっちの欲はとめられん。
プロ初勝利をこの目で見届けたい。
きょうは聖地・マツダスタジアムの三塁側スカイシート最前列で、斉藤優汰が投げる一球一球を見届ける。
これからユニホームきて出掛けるわ!
ゆうべの悔しさごと、全部きょうにぶつけてやろうや!


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