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ヤクルト 0 – 4 カープ
マウンドに立った母親の山なりのボールが数バウンドして持丸のミットに収まったときマツダスタジアムに温かい拍手が広がった。
母の日のきょう、プロ初先発のドラ5・赤木晴哉の母・恵美さんが始球式を務めそのまま息子へバトンが渡る。
8人きょうだいを育て上げた母ちゃんから、22歳のルーキーへ。こんな巡り合わせがあるんじゃねぇ。
イベント自体は4月下旬に発表されとったもので赤木がこの日の先発に抜擢されたのは偶然じゃった。
運命的な”母子リレー”にバックネット前ではきょうだいや甥っ子ら大勢の親族が見守る。
赤木は試合前に「初先発で緊張するので、どういう心境なのか分からないですけど、しっかり見届けたいなと思っています」と母の始球式について笑みを見せとった。
7球で沈めた初回 赤木がつくった空気
前日は2安打完封負けで最下位に転落しとった。3連敗中。正直なところブルペンデーのきょうも嫌な予感しかなかった。
ところが赤木が初回のマウンドに上がると空気が変わる。
先頭の並木から空振り三振を奪いわずか7球で三者凡退。スタンドの拍手がさっきの始球式とはまるで違う力を帯びた。
2回も2アウトから増田に中前打を許したが後続をきっちり断って降板。2回1安打無失点。
オープナーとしての役割をこれ以上ないかたちで果たした。
母ちゃんやファミリーの前で堂々と投げ切ったルーキーの背中に球場全体がもう一度大きな拍手を送る。
その裏、打線が応えた。持丸、二俣の連打などで1アウト二三塁とすると8番二俣がフルカウントからライトへの犠牲フライ。
5月2日の中日戦以来のスタメンとなった伏兵がまず1点をもぎ取った。
4回にもノーアウト一三塁から、またも二俣。左前に弾き返すタイムリーで2-0。
今季初のマルチ打点で起用に応える姿は頼もしかった。
じわじわと試合の主導権を握っていくこういう野球がほんまに見たかったんよ。
坂倉とモンテロの連続適時打 7回の歓声がたまらん
3回から登板した塹江が圧巻じゃった。イニングまたぎの2回を無安打無失点で切り抜け2年ぶりの勝利投手。
防御率0.00のまま白星がつくんじゃけぇ、ようやっとるとしか言いようがない。
遠藤、森浦、高と1イニングずつ丁寧につなぐ。どの投手も崩れる気配がまるでなかった。
持丸のリードも安定しとってヤクルト打線をわずか3安打に封じ込める。ブルペンデーで完封リレーなんてちょっと信じられん展開じゃ。
そして7回裏。4番坂倉が2アウト一二塁からライト前へ運ぶタイムリー。
4年ぶりの三塁起用で打席に集中できたんかもしれん、打率.295の好調男がきっちり仕事をした。
続く5番モンテロもセンター前に弾き返して4-0。
この連続タイムリーの瞬間マツダスタジアムの歓声がわしの胸にまで響いてきた。
31,329人の声が、ピンクに染まったスタンドに反響する母の日の午後じゃった。
ハーンが8回を締め、9回は中崎が登場。最後の打者を仕留めたときスコアボードのゼロが9つ並んどった。
赤木から始まって中崎で終わる、7人の完封リレー。こういう勝ち方ができるチームは、まだ死んどりゃせんで。
ひとつだけ心配なのは3回の守備から退いた秋山のことじゃ。
新井監督は「ちょっと下半身のコンディション不良ということで」と説明し、球団トレーナーからは左ハムストリングの負傷と発表があった。
チーム最年長の背中を追う若手にとっても痛い離脱になるかもしれん。あしたの検査結果を祈るような気持ちで待つしかない。
それでもきょうの勝利で3連敗は止まった。中日が巨人に敗れたけぇ、たった1日で最下位を脱出して5位に浮上。
12勝19敗2分、借金はまだ7つもある。順位表を見たら溜息も出る。
けどヒーローインタビューに並んだ赤木、塹江、二俣の3人の顔を見たら、まだいけるんじゃないかという気持ちが湧いてくるんよ。
赤木なんか緊張でガチガチじゃったけどそこがまたええわ。
あした月曜日は試合がない。この1勝を抱えてちょっとだけ気持ちよう過ごせる1週間になりそうじゃ。
母の日に母ちゃんからもろうたマウンドのバトンがチーム全体に風を呼んだ。
この勝利の風が止まらんうちに、もういっぺん前を向いて走ってほしい。


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