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中日 3 – 5 カープ
バンテリンドームの赤い左翼席が6回に大爆発した。
3カード連続勝ち越しでバンテリンはもう鬼門ではない。
0-3から一気にひっくり返す5得点。きょうの試合はあの6回の景色がぜんぶじゃった。
ホームランウイング設置ありがとう!
5月24日、日曜日のデーゲーム。初回から嫌な空気は漂うとった。
先発の岡本が立ち上がりにつかまり、石川昂弥にセンターへ弾き返される2点適時打、さらに鵜飼にも左前に運ばれて3失点。
初回だけで42球を費やすという見ちょるこっちの胃がきりきりする内容じゃった。
しかも小園が2回の守備から交代。初回の鵜飼のゴロに追いつきながら捕れんかったプレーが引き金で場内がざわついた。
新井監督は試合後「ああいうプレーをされるとチームの士気が落ちる。今日だけじゃないので代えた」と厳しい言葉を口にした。
要するに小園パパ怒られました。
5回まで2安打 高橋宏斗の壁を崩せない重い時間
相手の先発は中日のエース格の高橋宏斗。
5回までカープ打線はわずか2安打。ほぼ完璧に封じ込められとった。
3点ビハインドで中盤を過ぎ、正直なところきょうはもうダメかもしれんと思うた。高橋宏斗の真っすぐは走っとるし、変化球のキレもある。
あの投手をここから崩す絵がなかなか浮かばんかった。
じゃが最近高橋宏斗は突然崩れることがちょくちょくあったんでちょっとだけ期待しとった。
それが6回に来た。崩れるときは一瞬じゃわ。
6回の大逆転 菊池の2ランと持丸の走者一掃で鯉が跳ねた
6回1アウトから打席に入ったのは名原。支配下登録されてまだ3日、1番スタメンのルーキーがライト前に弾き返した。デビューから3試合連続マルチ安打。
2リーグ制以降で3人目、新人以外では史上初という記録を淡々と積み上げていく25歳がきょうも起点になった。
続く菊池がカウント2-1から、高橋宏斗の甘く入った球をレフトのホームランウイングへ叩き込んだ。2号2ラン。
たった一振りで空気がごっそり変わった。新井監督が「キクのホームランが火をつけてくれた」と振り返ったとおり、あの打球がベンチにスタンドに電流のように走った。
畳みかけるカープ打線は止まらん。坂倉が右翼線への二塁打で続き2アウト満塁。大盛が粘りに粘って四球をもぎ取ると打席には7番の持丸。
一塁線を破る打球が右翼の奥へ転がっていく。走者一掃のタイムリー2ベースヒット。3-5。
持丸は「大盛さんが粘ってつないでくれたので、思い切って振り抜いた。逆転できて良かった」と話した。
わしはあの打球がフェアゾーンを転がっていくのを見ながら、声にならん声を出しとった気がする。
この回4本の長短打に2つの四球を絡めて5得点。5回まで手も足も出んかった高橋宏斗を6回だけで一気に引きずり降ろした。一気呵成とはまさにこのことじゃろう。
岡本は初回の3失点こそあったものの2回以降は立ち直って追加点を許さず5回3失点。
新井監督は「あんまり調子は良くなかったと思うけど、初回の3点だけで粘って投げていたので、こういう展開になる」と、2年目の右腕を評価した。
6回以降は遠藤、中﨑、ハーン、そして森浦とつないで無失点リレー。森浦が4セーブ目を挙げ最後のアウトが記録されるまで一切の隙を見せんかった。
名原典彦のことをもう少し書かせてほしい。
5回にはボスラーの右翼ファウルフライをフェンス際でジャンプして好捕し、赤いレフトビジターゾーンのカープファンから名原コールが沸き起こった。
打って守って走って、育成出身の4年目が全力でアピールし続けとる姿・ハングリーさはチームへの波及効果は絶大なものがあるわ。
新井監督の言葉を借りれば「気持ちがすごく出る選手なので、周りの選手たちのいい影響になっている」
ほんまにそのとおりじゃと思う。小園海斗も見習いんさい。
これで2試合連続の逆転勝ち。今季初の3カード連続勝ち越しを決めた。18勝24敗2分、借金6の5位。
数字だけ見ればまだまだ苦しい位置におるのは間違いない。じゃけど、ここ最近の戦い方には確実に変化の兆しがある。
新井監督も「いい試合ができつつあるので、またあしたしっかり休んで交流戦に臨んでいきたい」と前を向いた。
5月26日から始まる交流戦。心のざわつきなく来週を迎えられるいうのは、ここまでの道のりを思えばほんまにありがたいことじゃ。
名原という新しい風が吹き菊池や持丸が勝負どころで仕事をしリリーフ陣が試合を締める。
ピースが少しずつ噛み合い始めとる手応えがある。
パリーグの猛者たちが待っとる。
けど、いまのカープなら交流戦中に借金返済からの貯金までできると期待しとる。


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