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ヤクルト 6 – 8 カープ(降雨コールド)
神宮の空が最初から泣きよった。
14時のプレーボールからずっと雨。
3度の中断を挟みながら、泥まみれのグラウンドで繰り広げられた乱打戦は7回途中の降雨コールドでカープの勝利に終わった。
交流戦で7つも借金を増やしてリーグ戦に戻ってきたばかりのカープにとって、前日のヤクルト戦は9対2の完敗じゃった。
ミスが絡んで大量失点、新井監督も 「ミスが絡むと大量失点につながる」 と渋い顔。
きょうこそは、という気持ちで迎えた神宮での土曜日じゃったが、先発の森下がどうにもいけん。
2回に古賀のタイムリー二塁打で追いつかれ、3回には増田に5号ソロ、4回にはオスナに2ランを叩き込まれて、4回4失点で降板。
先週の楽天戦で9回2安打完封した右腕の面影はどこにもなかった。
1対4。雨は止まんし、点差は開くし、テレビの画面越しに見とっても気が滅入る展開じゃった。
代打小園のひと振りと辻の三者凡退が空気を変えた
5回表、雨脚がさらに強まる中で流れが変わった。先頭の勝田がレフト前に運ぶと、森下に代わって打席に入ったのは小園海斗。
前夜の守備のミスの懲罰か知らんがスタメンを外されとった男が、松本の初球スライダーを振り抜いた。
打球はライトスタンド中段へ今季1号の2ラン。自身初の代打アーチじゃった。
小園は試合後、 「打ったのはスライダー。何とかしたいとつなぐ気持ちで打ちにいった結果、いい感触で捉えることができました。点を取られた後のイニングで得点につながるホームランになってよかったです」 と語った。
250打席目にしてやっとの1号。21試合ぶりの打点。
数字だけ見たら遅すぎるホームランかもしれんが、あの場面で打てる小園がおるけぇ、カープはまだ戦える。
続く名原の四球、菊池の進塁打でつないでファビアンがセンターへ犠牲フライ。
泥だらけの名原が同点のホームを踏んだ。4対4。
ここで5回のマウンドに上がった辻が、ほんまに効いた。
岩田、長岡、増田をきっちり三者凡退。育成から這い上がってきた左腕の1イニングが雨の中でチーム全体の呼吸を整えたように見えた。
菊池の一打で堰を切った6回 そして雨が連れてきた明暗
6回表、ヤクルト3番手の廣澤に対してカープ打線が牙をむいた。
石原が12球粘って四球をもぎ取り、勝田が進塁打、小園も四球で出塁。
名原がライト前に落として1死満塁。
ここで菊池涼介が、153キロの速球をライト線へ弾き返した。2点タイムリー二塁打。
勝ち越しの瞬間、雨に煙る神宮のバックネット裏やレフトスタンドでカープファンが総立ちになったんが目に浮かぶ。
続くファビアンも三塁線を破る2点タイムリー。この回だけで4得点、8対4。
わしは正直なところ、この時点で 「頼むけぇもう止めてくれ、このまま勝ちにしてくれ」 と雨に祈ったわ。
6回裏、遠藤がオスナに今日2本目となる5号2ランを浴びて8対6に詰められたときはヒヤッとしたが、何とか踏ん張ってくれた。
そして7回、3度目の降雨中断を経て試合が再開された直後のことじゃった。
代走で出ていた快速王・辰見が二盗を試みてヘッドスライディングした際、ぬかるんだグラウンドに足を取られて左膝を痛め、二塁上でうずくまった。
辰見は試合後、 「ちょっといつもと違う感じになってしまいました」 と話しながらも 「大丈夫です」 を繰り返したらしい。
けど、あの場面で走らせる必要があったんかという思いも残る。
きのうの一塁塁審がローテーションできょうは球審を務めた牧田審判の判断もモヤモヤする。
6回裏が終わった時点で8対6、すでにグラウンドは水たまりだらけじゃった。
あそこで止めとれば、辰見のケガはなかったかもしれん。
結局、辰見の負傷治療後の前川が代走に出たところでコールドが宣告された。
勝ちは勝ちじゃが、素直に喜びきれん部分も残る試合じゃったわ。
辻にプロ初勝利がついた。育成3位から支配下を勝ち取り、開幕一軍をつかんだ3年目左腕の、5回の三者凡退がなかったらこの逆転はなかった。
あの1イニングがチームを落ち着かせ、6回の猛攻につながった。
勝田の先制打、小園の代打アーチ、菊池とファビアンの連続タイムリー。
雨の中でもがきながら、8点をもぎ取った打線にも拍手を送りたい。
借金は13のまま5位も変わらん。神宮で今季初めて勝てたこと連敗を2で止めたこと、小園にやっと1号が出たこと。
小さいかもしれんがきょうの勝ちにはたしかに中身がある。
辰見の左膝の負傷が軽いことを祈りながら、あしたもカープは神宮で戦う。
雨は降らないみたいじゃけ、スッキリした試合を見せてくれ!


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