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楽天 2 – 1 カープ
2アウトランナーなし。ここから逆転される球団が12球団のどこにおるんかね?
6月12日、楽天モバイル最強パーク。交流戦の順位表を下から数えたほうが早いカープと楽天の直接対決は、「裏天王山」と呼ぶにもおこがましい底辺の陣取り合戦じゃった。
3勝10敗1分と3勝10敗。最下位を押しつけ合うこのカードで勝ち越せばせめて11位は免れる。
それだけがきょうの「希望」じゃった。
試合前、仙台の空は不穏に曇っとった。先発は防御率1.74の玉村。
好調の左腕がマウンドに上がれば、さすがに楽天には勝てるじゃろう。
そう思いたかった…
40分の中断を越えて 坂倉が打った31イニングぶりの一打
3回表、降雨で40分間の中断が入った。再開後、1アウト一二塁の場面で打席に立ったのは4番・坂倉。
フルカウントから振り抜いた打球がライト方向に伸びて、右中間を破る先制タイムリーツーベース。チーム31イニングぶりの適時打じゃった。
31イニングぶり。丸一日以上タイムリーが出とらんかったこのチームにとって、坂倉の一打はほんまに値千金のはずじゃった。
じゃが1アウト二三塁でモンテロが捕邪飛、小園が見逃し三振。追加点が取れん。ああ、またこの展開か。スマホを持つ手がじわっと汗ばむ。
玉村は見事じゃった。6回までわずか被安打1。低めへの緩急を織り交ぜながら、普段対戦のないパ・リーグの打者を完全に翻弄しとった。
102球、7回3安打。数字だけ見りゃ文句のつけようがない。このピッチングで負けがつくんじゃけえ、ほんまにやりきれん。
7回裏 2アウトからの悪夢とバント失敗という自傷行為
7回裏、玉村はマッカスカーを三振併殺に仕留めて2アウトランナーなし。
ここまでは完璧じゃった。ここからがカープなんよ。
佐藤に四球、浅村にも四球。球数は100球を超え玉村の指先にはもう余力がなかったんじゃろう。
浅村には初回にレフト前に運ばれとって、どこか投げにくそうな空気があった。わしはここで代えてほしかった。
ブルペンには森浦も中﨑もハーンもおる。じゃがベンチは動かん。
村林、左中間への逆転2点タイムリーツーベース。2対1。2アウトランナーなしからの逆転。
交流戦11敗中8度目の逆転負けという数字が、もう笑えんレベルで積み上がっていく。
そしてこの試合を語るうえで避けて通れんのが、2度の犠打失敗じゃ。7回表の名原、9回表の持丸。どちらもバントのサインが出ながら決められんかった。
名原に至ってはバント失敗の直後に盗塁も失敗して、グラウンドで自分自身への怒りをあらわにしとった。
新井監督は試合後にこう言うた。「やるべきことをしっかりやらないと、流れが相手に行ってしまうよね」。そりゃその通りじゃ。
じゃけど、走者が一塁に出りゃ判で押したようにバントを命じるこの采配自体はどうなんかね。
31イニングもタイムリーが出んかったチームが、貴重なアウトカウントを自分から差し出す。
9回、制球が乱れとる藤平を相手にノーアウト一塁からバント。結局失敗して流れを渡す。
セオリー通りの野球しかできんのなら、監督4年目にしてはちょっとさみしい。
8回、1アウト二塁で坂倉に代走・辰見を送った直後、モンテロと小園が連続三振。
小園はこの日、好機で3三振。チーム打率.213、セ・リーグ最下位の貧打線が、その数字通りの仕事をきっちりこなしてしまった。
この敗戦で4連敗。交流戦3勝11敗1分、12球団最下位に転落した。交流戦ビジターは7戦全敗で球団ワースト。借金は今季最多の14。
同じ交流戦で西武が12勝2敗1分の首位を走っとるんじゃけえ、同じプロ野球とは思えん。
9回表、2アウトから菊池が四球で出塁した。最後の最後にまだ粘ろうとする背中が見えた。
じゃがファビアンは空振り三振。仙台の夜空に響いたバットの空を切る音がきょうの全てじゃった。
それでも交流戦はあと3試合ある。あしたもまた楽天戦。
底辺の底辺から、一つでも這い上がってくれんかね。
玉村の102球を、坂倉の一打を無駄にせんでくれ。頼むけえ。


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