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DeNA 4 – 7 カープ
8回が終わった時点で、正直なところテレビを消そうかと思うた。
2-3。たった1点差じゃが、東に6回を抑えられ、レイノルズの157キロに手も足も出ず、8回1アウト二塁から名原と大盛が連続三振に倒れたあの空気。
いつものカープならここで静かに試合が終わる。
ハードオフエコスタジアム新潟まで足を運んでくれたカープファンに、また申し訳ない結末を見せてしまうんじゃろうと覚悟しかけとった。
玉村の苦しい4回と踏ん張ったリリーフ陣
先発の玉村は2回につかまった。松尾にライト前、蝦名にセンター前と連打を浴び、宮下にはセカンドへの内野安打で先制を許す。
2アウト満塁から牧にレフト前へ運ばれて一気に3失点。防御率1点台の左腕にしては珍しく球が高かった。
4回6安打3失点で降板。今季最短のマウンドじゃった。
ただ、ここからカープのリリーフ陣が踏ん張る。日曜日の投壊はウソのような粘り腰。5回から辻、遠藤、ハーン、森浦と継投して、9回表の攻撃まで無失点でつないだ。
ビハインドの展開でハーンや森浦といった勝ちパターンの投手を惜しみなく投入した新井監督の判断が、のちに効いてくることになる。
打線も3回に名原、大盛の連打から重盗の間に1点。
4回には菊池のライト線二塁打を足がかりに、坂倉のセンター前、小園のファーストゴロの間にもう1点。
じわりじわりと2-3まで迫ったが、そこから東の壁は厚かった。
5回、6回と三者凡退。7回はモンテロが併殺に倒れ、8回は一打同点の場面で沈黙。
地方球場に詰めかけた15940人のため息が聞こえてきそうな重たい空気じゃった。
9回 あの山崎が崩れた瞬間
9回表マウンドにはDeNAの守護神・山崎康晃が上がった。
先頭の菊池がワンバウンドの球を振って三振。ここからでも、いつものカープなら三者凡退で閉店ガラガラ店じまいじゃ。
1アウト、走者なし。もうあと2つアウトを取られたら終わり。借金12で5位転落、そういう崖っぷちじゃった。
ところが、坂倉がレフト前に弾き返す。
代走に矢野。続く小園がデッドボールで1アウト一、二塁。中村奨成に代わって代打・野間がフルカウントから四球を選んで満塁。
モンテロへの4球目がボールになった瞬間押し出し。3-3、同点。
新潟のスタンドが一気に沸いた。あの山崎がストライクを投げきれんかった。
制球が定まらんまま降板しマウンドには伊勢が上がる。
ここで新井監督が送り出したのが代打・佐藤啓介じゃった。
6月19日に再昇格したばかりの25歳。ファームでは打率.360を残しとったが1軍での実績はまだ乏しい。
その佐藤啓介が、伊勢の初球を叩いた。打球はピッチャーの横を抜けてセンター前へ。
二塁走者の矢野に続いて三塁走者の野間も好走塁で本塁に還り2点が入って3-5。
リクエストで際どいホームのタッチプレーが検証されたが判定はセーフのまま覆らんかった。
わしはもうこの時点で声が出んようになっとった。
さらに名原がレフト前で2アウト満塁とすると大盛がライト前に弾き返して2点追加。
この回だけで一挙5得点。3-7。いつもカープがやられる側のあの終盤のビッグイニングを、きょうはカープがやってしもうた。
9回裏は中崎が締めた。神里に三塁打を打たれ、牧のサードゴロの間に1点は返されたが最後は佐野をレフトフライに仕留めて試合終了。
3時間33分の激闘じゃった。
これでカープの6月は9勝9敗1分け。開幕の3月を除けば今季初めて月間で勝率5割に到達した。
順位は4位のままで借金12と数字だけ見ればまだ苦しい。
首位の阪神、ヤクルトとは9ゲーム差。楽な道じゃないのはわかっとる。
けど、きょうの試合はそういう数字の話とはちょっと違う。
あと2つアウトを取られたら終わりという場面から坂倉が粘り、小園が死球で繋がり、野間が四球をもぎ取り、モンテロの押し出しで追いつき、佐藤啓が初球を仕留め、大盛がとどめを刺した。
誰ひとり諦めとらんかった。
ベンチもビハインドで勝ちパターンを注ぎ込む執念の継投で最後まで勝ちにいった。
新潟まで来てくれたカープファンにこの逆転劇を届けられたことがほんまにうれしい。
地方開催の試合で、こういう勝ち方ができるチームはまだ死んどらん。
7月もこの熱のままいこうや。
あと、カープ球団も来シーズンはカープ主催の地方球場の試合を組んでくれよ!


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