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カープ 3 – 12 阪神
梅雨の晴れ間が広がったマツダスタジアムに32,342人が詰めかけた日曜の午後。
あの髙橋遥人から3点をもぎ取ったときはきょうはいけると本気で信じとった。
なのに終わってみれば今季ワーストの12失点。
開幕から無敗の左腕に無傷の10勝目をプレゼントしてしまうんじゃけぇ、なんぼなんでも酷すぎるわ。
初回、岡本駿が森下翔太に先制2ランを浴びた。防御率1.06の怪物が相手で2点のビハインドはずしりと重い。
けどカープ打線は沈まんかった。
直後の1回裏、大盛がスリーベースで出塁すると、菊池のセンターへの犠牲フライで1点を返す。
さらに2回、6戦ぶりスタメンの佐々木泰がライトポール直撃の3号ソロ。
リプレー検証を経て判定はそのまま、同点。あの打球がポールに当たった瞬間、マツダスタジアムが揺れた。
石原の一打で勝ち越し あの髙橋遥人を攻略した4回まで
4回、小園がヒットで出塁し相手のボークも絡んで三塁へ進む。ここで石原がセンター前にはじき返して3-2、勝ち越し。
防御率1点台の難攻不落の左腕から3点をもぎ取ったこの瞬間はほんま痺れた。
岡本も粘りのピッチングで2回以降は踏ん張っとったし、このまま逃げ切れるんじゃないかという空気がマツダスタジアム全体に漂うとった。
きょうは前日も3-2で勝っとるし、土日ゲームの連勝は7に伸びとる。この勢いならと。
ところが6回、岡本の不用意に投げた甘い初球をとらえた佐藤のソロが右翼席に突き刺さった。16号、同点。
16試合ぶりの一発じゃと聞いて余計に腹が立つ。よりによってこの場面で目覚めんでくれや。
7回の続投判断と 止まらなかった阪神打線
3-3の同点で迎えた7回、マウンドには岡本がそのまま上がった。しかし1アウトから代打・福島、高寺に連打を浴びて一、二塁。
新井監督はここで迷わず岡本を降ろした。試合後の一問一答で「中野にそれまで合っていた。いっぱいいっぱいだったので、迷わず代えた」と振り返っとる。
だが代わった髙太一が中野にセンターへの2点タイムリースリーベースを許し、続く森下にもタイムリーを浴びて3-6。
スタンドの空気が一変した。
7回頭からの継投という選択肢を問われた新井監督は「それはなかった」と言い切った。
6回まで粘った岡本を信じた判断じゃったんじゃろう。結果論で責めるのは簡単じゃがあの回の連打はしんどかった。
そして9回がとどめじゃった。4番手の黒原が阪神打線につかまり、森下に2点タイムリー二塁打、佐藤にもタイムリー二塁打。
さらに代打・木浪、熊谷にまで適時打を浴びてこの回だけで一挙6失点。
投手5人の継投で12失点という数字は、もうどこからどう見ても投壊としか言いようがない。
森下は5打数3安打5打点。1回の先制2ランに始まり7回のタイムリー、9回の2点二塁打と、ほぼひとりでカープを沈めよった。
あれだけ打たれたら、もうお手上げじゃ。
新井監督は試合後、「相手も素晴らしいピッチャーだったので、途中までいい試合だったんだけど、最後こういう結果、試合になって申し訳ない」と頭を下げた。
2番手の髙については「彼も初めての経験。疲れが出てきている時期だと思うので、頑張ってもらいたい」とかばった。
指揮官の言葉に嘘はないじゃろう。序盤の攻防は確かに見応えがあった。
佐々木泰のソロについては「いいスイングだった。その後の打席の内容もいいし、見送り方もいい」と評価しとった。
12日ぶりのスタメンで結果を出した佐々木の一発は、この惨敗の中で数少ない光じゃった。
これで借金は再び13に膨らんだ。セ・リーグ4位、首位巨人とは8.5ゲーム差。数字だけ見れば厳しいなんてもんじゃない。
けどわしが覚えておきたいのは、あの4回までの時間じゃ。防御率1.06、開幕9連勝中じゃった髙橋遥人に食らいつき2点差をひっくり返した打線の意地。
あれは嘘じゃない。髙橋相手にまともに3点取れるチームがどれだけおるか。
移動日を挟んで30日は新潟でDeNA戦。場所が変われば空気も変わる。
きょうの12失点は飲み込むしかないけぇ切り替えてくれ。
あの4回までのカープの攻撃を、もう一回見せてほしい。


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