先発予定を5試合分漏らして大丈夫? 得点力不足のカープを救う赤ヘル野球で機動力再起動

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床田と玉村

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交流戦が終わってきょうからリーグ戦再開。

5勝12敗1分。正直なところ、数字だけ見たら目を背けとうなる。

62試合を消化してチーム打率.214はセ・リーグ最下位、得点175もリーグで一番少ない。

首位の巨人とは9.5ゲーム差がついて、順位表の5位にカープの名前がある。

神宮球場でヤクルト戦からリーグ戦が再開するわけじゃが、ここから巻き返すには何かを変えにゃいけん。

ほいで気になったのが、リーグ再開にあわせて球団が報道陣に流した先発ローテーションの話じゃ。

ヤクルト3連戦はターノック、森下、岡本。続く巨人2連戦は玉村、床田。5試合分の先発予定がご丁寧に出てきた。

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手の内を見せてどうするんかという話

前日の予告先発はルールじゃけえしょうがない。それはわかる。

ほいじゃが、わざわざ5試合先まで見せる必要があるんかと首をかしげてしまう。

相手ベンチにしてみれば事前にスコアラーの映像を重点的に見直して、打順の左右を入れ替えたり対策を練る時間がたっぷりもらえるわけじゃ。

菊地原投手コーチが 「タマは良い投球をしているし、トコにしても。2人の方がジャイアンツ打線に対してうまく入っていける」 と話した意図はようわかる。

巨人打線は左腕に対して打率.212、本塁打14本と右腕のときより明らかに数字が落ちる。

玉村は巨人戦で防御率1.64、床田も1勝0敗の防御率2.45。狙いとしてはええ。

ただ、狙いがええからこそ黙っとけばよかったのにと思うてしまう。

わしは別に高度な情報戦をやれとまでは言わん。けど、わざわざ手の内を明かすのは相手を助けるだけじゃないんかと。

新井監督は 「相手との相性や、どういう投手を打ててないかを考えながら組んでいきたい」 と語っとった。

考えて組んどるなら、なおさら黙っとったほうがええじゃろうに。

まあ、愚痴を言うても始まらん。どちらにしろ投手がどれだけ踏ん張っても点を取らにゃ試合には勝てん。

チーム防御率2.87はリーグでも悪くない数字なんよ。問題は打線じゃ。

打率.214で175得点。投手陣が必死に抑えても1点が遠い試合をどれだけ見てきたか。

赤ヘル野球の血が騒ぐ 辰見の足と名原の気合と根性

ヒットが出んのなら走ればええ。単純な話のようじゃがカープにはもともとその血が流れとるはずなんよ。

ベースの上を足でかき回して、相手バッテリーの集中力を削いでエラーや暴投を誘って泥臭く1点をもぎ取る。

かつて赤ヘル軍団と呼ばれた時代のカープが得意にしとった野球じゃ。

いま、その機動力の中心になれる男がおる。辰見鴻之介。

現役ドラフトで楽天から加入した韋駄天は、ここまで15盗塁でセ・リーグ3位につけとる。

トップの巨人・浦田が17、2位のヤクルト・岩田が16。十分に射程圏内じゃ。

辰見は入団時に「最低でも二桁盗塁」と宣言しとったが、すでにその目標は余裕で超えた。

楽天時代は育成契約を二度経験し一軍ではほとんど出番がなかった男が、新天地で一気に花を咲かせようとしている。

代走からの出場が多いとはいえ、あの足がベース上にあるだけで相手バッテリーの意識は散る。投球のテンポが崩れる。野手の守備位置がずれる。

目に見えん圧力を与えられる選手というのは、打率や打点には表れんけどチームにとって計り知れん価値がある。

ほいでもうひとり名原典彦じゃ。5月に支配下登録されたばかりの25歳は、デビューからいきなりマルチ安打を連発してみせた。

背番号92のユニフォームが間に合わず、育成時代の121番を背負ったまま1番に座り気迫で結果を出した姿は記憶に新しい。

名原は1番起用について 「色気も出さず、必死に気合と根性で」 と語っとった。

いまどき気合と根性なんて古くさいと思う人もおるかもしれん。

じゃが、育成4年目でやっとつかんだ支配下登録、その直後にグラウンドで結果を叩き出した男の口から出る 「気合と根性」 は言葉の重みがまるで違う。

「絶対に手放さないという気持ち」 でリーグ戦再開後もスタメン死守を誓ったようじゃ。この男にはハングリーさがある。

新井監督はシーズン前のインタビューで 「打つこと、走ること、守ること、投げること、全てにおいてアグレッシブに攻めていく」 と語っとった。

ヒットエンドランなどの仕掛けをもっと大胆にやると口にしとる。

それならば辰見の足と名原の執念は、まさにその攻めの野球を体現できる駒のはずじゃ。

足でかき回す。泥にまみれてでも1点を取りにいく。相手のミスを待つんじゃなくミスを引きずり出す。

打率.214のチームが上を向くためにはそういう野球をやるしかないとわしは思う。

9.5ゲーム差は楽な数字じゃない。けど、まだ81試合も残っとる。

辰見がダイヤモンドを掻き回し、名原が泥だらけになってヘッドスライディングする。

そんな場面が増えた時マツダスタジアムの空気はきっと変わる。

打てんのんなら走れ。走って掻き回して1点をもぎ取れ!

赤ヘルの血はまだ枯れとらんはずじゃ。

連勝街道の入り口はきょうのヤクルト戦にある。

勝利必須!

そがいな足があったんか!?辰見鴻之介の爆速二盗と代打モンテロで精一杯の同点延長引き分け
阪神 2 – 2 カープ(延長12回引き分け)1点を追う9回表、カープは5人を送り込んで試合を振り出しに戻した。土壇場とはこういうことを言うのか?8回裏に小幡の押し出し四球で勝ち越しを許し、1-2で迎えた9回表。観衆4万2千を超えた甲子園のマウンドには岩崎が立っていた。誰もが「きょうもこれで終わりか」と思い始めたあの空気の中でカープベンチが動き始めた。菊池が代打で登場し粘って四球をもぎとった。ノーアウト一塁。ここで新井監督が迷わず辰見鴻之介を代走に送る。初球スタート 甲子園が息をのんだ岩崎がけん制を一度入れる。梅野とバッテリーを組んで当然警戒している。それでも辰見は動じんかった。初球、完璧スタ...

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