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カープ 2 – 4 ソフトバンク
泣きたいきょうも負けた。
先制しても追いつかれ、勝ち越しても追いつかれ、最後はひっくり返される。
5月30日、みずほPayPayドーム。4万人を超える大観衆の圧にのまれたわけじゃない。
じゃが結果は2対4。球団初の交流戦開幕5連敗という見とうなかった記録がまたひとつ刻まれた。
借金は今季ワーストの11。ソフトバンクの敵地では2018年6月以来もう勝っとらん。
1分けを挟んで9連敗じゃ言うんじゃからもはや相性とかそういう話じゃのうなっとるわ。
坂倉が灯した2度の火 森下が抱えた110球の重さ
それでも序盤は、悪くなかった。
初回、1番に抜擢された名原がセンター前に弾き返しプロ初盗塁まで決めてみせた。小園の犠打で1アウト三塁。ここで4番の坂倉がきっちりセンター前に運んで先制点をもぎ取る。直近3試合10打数ノーヒットじゃった男の、意地のバッティングじゃった。
3回にも坂倉がやった。2アウトからライトへの勝ち越しタイムリーツーベース。
打った瞬間「よっしゃ」と声が出た。2打席連続タイムリーで4番の仕事をこれ以上ないかたちで見せてくれた。
問題はその灯をそのたびに消してしまう投手陣じゃった。
先発の森下は8つも三振を奪いながら6四死球で自分の首を絞めた。
2回、2アウト満塁から正木への押し出し四球。せっかくの1点リードがボール4つであっけなく消えた。
3回、坂倉が勝ち越してくれた直後。
2アウトランナーなしまで持っていきながら柳田に一発を食らう。カウント2-2から、左中間にたたき込まれた同点の7号ソロ。37歳の一振りはほんまに重かった。
森下は5回110球で降板。試合後に「もったいないなという」と絞り出すように語った言葉が全てを物語っとる。
6回の四球が全てを壊した あの一球を返してくれ
2対2の均衡が続いた6回裏。マウンドには2番手の塹江が上がった。
先頭の周東に対して、ストレートの四球。ここからじゃった。
牧原が送って1アウト二塁、庄子のヒットで二三塁。そして近藤に三遊間を破られる勝ち越しタイムリー。
さらに栗原のライトへの犠飛で4点目。あっという間に2点差をつけられた。
新井監督は試合後、塹江について「点を取られるなとは言わないけど、取られ方が良くなかった。いきなり先頭バッターにストレートのフォアボールは、点を取られたというより内容的に良くなかった」と苦言を呈した。わしも同じ気持ちじゃ。四球からの失点は見とるほうも一番こたえる。
先頭打者への四球これがこの日のカープの象徴じゃないかと思う。森下も塹江も三振を取る力はある。打者と勝負する力もある。
じゃが、余計な走者を自分で出して自分で苦しくなっていく。ソフトバンクの打線はそこを見逃してくれん。
近藤も栗原も、甘い球は一発で仕留めてくる。パ・リーグの勝負強さを、嫌というほど思い知らされた6回じゃった。
7回以降は益田と辻が無失点に抑えたけど、打線のほうが4回以降すっかり沈黙しとった。
前田純のあとを継いだソフトバンクのリリーフ陣、木村光にオスナに松本裕に杉山。
プロ初勝利の木村光まで含めて、次から次へと出てくる投手の質がちょっと違いすぎるわ。
交流戦の順位表を見たら楽天と一緒に0勝5敗で最下位タイ。セ・リーグの通算でも18勝28敗、5位。
中日がオリックスに負けてくれたけえ最下位転落だけは免れたが、そんなことで安心しとる場合じゃない。
坂倉は「いいバッティングだった」と新井監督も認めとる。名原のプロ初盗塁にも、新しい風は確かに吹いた。
森下が「ゾーンで勝負しながらと思ってたんですけど、カウントを悪くする場面だったり、球数が多くなってしまって、いいテンポで回が回せなかったんで、申し訳ないです」と語った反省の言葉には次への手がかりが詰まっとるはずじゃ。
負けて覚えることもある、と言い聞かせるにはもう5連敗は多すぎるかもしれん。
けど、あしたまだ試合はある。新井監督が「あした、頑張りたい」と短く言うた言葉をわしは信じたい。信じるしかないんよ、カープファンいうんは。
福岡の空の下で、ひとつ、たったひとつでええけえ、白星を広島へ持って帰ってきてくれや。


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