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阪神 6 – 4 カープ
日曜の夜にこれをやられるとほんまにきつい。
雨に煙る甲子園でカープは自分たちの手で試合を手放した。
1-1の均衡が続いとった5回裏。床田が踏ん張っとるのに守りがすべてを壊した。中野、森下に連打を浴びて1アウト一、二塁。
佐藤輝がフルカウントから叩いた打球はライト前への強烈なシングルヒット。ここまではまだ1点の勝ち越しで済む場面じゃった。
ところが野間がチャージをかけながら打球をグラブに当てて後逸。雨で濡れた芝の上を白球が転々と右翼の深いところまで転がっていく。
二塁走者も一塁走者も還って、これで1-3。さらに中継プレーで投げた球が悪送球になり、打者走者の佐藤輝明まで一気にホームを駆け抜けた。
シングルヒット1本が、2つのエラーで実質ランニング3ランになってしもうた。
記録上は佐藤輝に打点はつかん。全部、野間のエラーによる失点じゃ。床田の自責点は2で、チームの失点は5。
あの3点がなければ、同点のまま終盤を迎えとったはずなんよ。
床田を見殺しにした5回 前川の一発で突き放される
降りしきる雨の中、床田はようやっとった。初回に坂倉が中前タイムリーで先制点をもぎ取って、その1点を背負って粘りの投球を続けとった。
2回に前川のタイムリー内野安打で同点にされたものの、3回、4回と立て直して試合を作っとった。
防御率2.54の左腕が、雨でボールが滑る中でも6三振を奪いながら必死にゲームを壊すまいとしとったんよ。
それを守備が台無しにした。あのダブルエラーで3点を失った直後、2アウトまでこぎつけたところで前川にライトスタンドへソロを叩き込まれた。
これで1-5。5回だけで4失点、自責はたったの2。床田の表情がテレビ越しにもわかるくらいしんどそうじゃった。
投げとる投手がかわいそうになる試合というのがいちばん堪える。
打たれて崩れるなら仕方ない。でもエラーで崩れるのは、チームとして受け入れがたい。
新井監督が試合後に「語るには値しないプレー。使っている私がすべて悪い」と言い切ったのはあの5回の光景を見れば当然のことじゃろう。
終盤の反撃と 最後まで噛み合わなかった歯車
ただ、このチームはそこから下を向かんかった。7回、代打モンテロがレフトへの適時二塁打で1点を返す。8回には佐藤啓介がフルカウントからライト前にタイムリーを弾き返して5-3。2点差まで詰め寄ってもしかしたらという空気が流れ始めた。
9回、阪神はクローザーのドリスをマウンドに送ってきた。先頭のファビアンがレフトスタンドへ6号ソロ。6-4の2点差。まだ終わっとらん。
球場の空気が一瞬、ピリッと変わったのをテレビの前でも感じた。
しかし後続が倒れて2アウト。打席には大盛。放った打球はレフトへの飛球で、ああ終わった、と思うた。ところが阪神の小野寺がまさかの落球。一瞬、同点への道が開きかけた。
なのに大盛は一塁を大きくオーバーランしとって、慌てて戻ったところをタッチアウト。ゲームセットじゃ。
わしはもう声も出んかった。相手のミスでもらったチャンスを、自分たちのミスで潰す。5回の野間も、9回の大盛も、結局は同じことなんよ。
新井監督が「自らチャンスを手放すようなプレーはしてもらいたくないなと思います」と言うたのはこの9回のことも含めとるんじゃろう。
11安打を放って4点取って、6戦連続2ケタ安打。打線は仕事をしとる。
それでも勝てんのは、こういう細かいところが噛み合わんからじゃ。
28勝40敗でセ・リーグ5位。この順位にいる理由が、きょうの試合に全部詰まっとった気がする。
2023年4月にも野間は神宮でエラーを重ねて決勝点を献上しとる。
あのときは「慌ててしまった。僕の責任です」と言うた。3年経って同じような場面で同じようなことが起きた。
個人を責めたいわけじゃないけど月曜の朝をこの気持ちで迎えるのは正直しんどい。
7月7日七夕、マツダスタジアムでヤクルト戦が始まる。
ヤクルトも7月に入って4連敗中と調子を落としとる相手じゃ。
ホームの声援の中で、もう一回やり直せばええ。
野間、おまえが取り返すしかないんよ。打って走って守って、甲子園の借りをマツダで返してくれ。
がっかりした月曜の朝を火曜の朝に笑って話せるような試合にしてくれ。
カープはまだここから巻き返せる。


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