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巨人 1 – 2x カープ(延長11回)
前日にはBクラスが確定、きょうの試合前には新井監督の来季続投が発表された。
SNSでは賛否両論。
だけど、15時のマツダスタジアムには32,362人が詰めかけ満員御礼。
さすがシルバーウィークだわ。
相手は、首位の阪神を0.5ゲーム差で追いかける読売巨人軍。
向こうにとっては1つも落とせない4連戦の初戦で、カープファンにとっては新井監督続投で絶対に勝ちたい一戦。
玉村はなぜか絶好調
巨人の先発は戸郷。前回登板で2回9失点と大炎上した右腕ですが、修正力のある投手ですから油断はできん。
案の定、1回と2回はカープ打線が手も足も出ず、三者凡退と四球1つだけ。
一方の玉村は立ち上がりから安定していた。初回を松本ライトフライ、吉川レフトフライ、泉口ピッチャーゴロの三者凡退。
2回に大城にセンター前へ運ばれましたが、坂本を空振り三振、鈴木大を二ゴロに仕留めてしのいでいます。
3回表、先頭の笹原にセンター越えの二塁打を浴びた場面は少しひやっとしたけど、ここからが玉村の真骨頂。
戸郷のバントを捕ゴロに取って犠打を許さず、松本と吉川を連続空振り三振。
目一杯、腕を振る姿に解説の黒田博樹氏も何だかうれしそうだった。
その裏の3回、先頭の勝田がセンター前ヒットで出塁。玉村がきっちり犠打を決めて1死2塁。
1番の佐藤啓介が、フルカウントからライトへはじき返した先制タイムリー。
いつもは味方の得点後に失点するのがお約束だった玉村がクリーンアップの泉口、ダルベック、大城の3人で料理。
5回も坂本、鈴木大、笹原の3人ををたった4球で凡退させる。6回も三者凡退。
4回から6回まで走者すら出さない完璧な投球で、86球のうちに5奪三振ですよ。
9回の悔しさと11回の歓喜をつないだもの
均衡が崩れたのは7回表。玉村に対して泉口が右前安打、ダルベックが中前安打。
ノーアウト1、2塁から玉村に相性抜群の大城がセンターへ弾き返して同点。
玉村はここで降板。6回86球、被安打5、1失点。勝ち星はつかなかったけれど、チームの背骨を支える投球だったのは間違いない。
後を受けたターノックが坂本をライトフライ、丸をインフィールドフライ、笹原をサードライナーに打ち取って、同点止まり。
8回は大瀬良が佐々木俊にヒットを許しながらも無失点。9回は森浦が大城をサードゴロ、坂本と門脇を連続三振に仕留めて無失点。
リリーフ陣がいい仕事をしたわ。キャッチャー石原がポロリしたけどね…
9回裏。佐々木泰がセンター前ヒットで出ると、代打の秋山が右越えの二塁打を放って1死2、3塁のサヨナラチャンスが来た。
打席に入ったのは勝田。「こりゃー100%サヨナラじゃろ!」と全国のカープファンが思ったはず。
結果は無情にもファーストファールフライ。続く代打の野間もサードファールフライに倒れて、マツダスタジアムにイヤ~~~な空気が蔓延したわ。
10回は遠藤が三者凡退に抑え、11回のマウンドには鈴木健矢が吉川、泉口、ダルベックを打ち取って、きっちりゼロ。
ここまで5人のリリーフ全員が無失点というのは、サヨナラ勝ちへのプロローグ。
11回裏、巨人のマウンドは8番手の赤星。
先頭の大盛が四球を選び、辰見が2ストライクからきっちり犠打を決めて1死2塁。
名原がライト前ヒットでつなぎ、持丸は申告敬遠。1アウト満塁。
打席には勝田成。
9回のあのファーストファールフライが、まだ頭の中にあったはず。
試合後、勝田はこう振り返っています。
「めちゃめちゃ悔しかったんで、何がなんでももう自分で決めてやるって気持ちで、はい、打席に立ちました」
カウント2-0から、打球がライトへ。十分な犠牲フライ。3塁走者の大盛がホームへヘッドスライディングでお約束のユニフォーム破り。
3時間53分の試合に終止符が打たれた瞬間だった。
背負うと決めた人と 這い上がると決めたルーキー
試合が終わって、サヨナラ勝ちの余韻に浸る全国カープファン。
ドラフト3位ルーキーにとっては開幕戦以来、今季2度目のサヨナラ打。
お立ち台に上がった勝田は「まだまだここに立てるように頑張りたいと思います」と、少し照れくさそうに話していた。
新井監督も「いいとこでね、いいバッティングしてくれたと思います」と目を細めながら、「その前の打席のこともあったんで、余計期待して見てました」と語った。
9回で決められなかった悔しさがあったからこそ、11回の打席にあれだけの感情が乗り移ったんだと思う。
きれいに打って決めるだけがヒーローじゃない。
悔しさを飲み込んで、代打を出されずもう一度チャンスで打席に立てること。
勝田成は監督の心意気を噛み締めたはず。それが監督とのハグに現れてたよ。
新井監督は試合前、続投について「自分がやるしかないと思いますし、自分しかできないと思います」と語った。
松田オーナーは「チーム一丸となって戦うには新井監督しか思いつかなかった」と言った。
借金20。3年連続のBクラス。数字だけ見れば厳しい現実。
でもきょう、マツダスタジアムのスタンドを埋めた3万人以上のファンは、メンバー表交換のときに「頑張れー!」と声をかけていた。
その声が、きょうの新井監督の覚悟を支えていたことだけは確かでしょう。
残り11試合。奇跡が起きるわけでもないし順位はもうどうでもいいよ。またきょうのような試合が見たいのよ。
まあ、いろいろあるけどまた来シーズンも新井カープが見たい。
それだけよね


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