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阪神 2 – 3 カープ
レフトポール際に白球が吸い込まれた瞬間、マツダスタジアムのテンション爆上がり!
4日ぶりの試合。雨に降られて2試合が流れ、やっと帰ってきた週末のマツダスタジアムに満員御礼32,345人が詰めかけた。
待ちに待った野球なのに、2回表いきなり石原の悪送球で先制を許すというなんとも締まらん立ち上がり。
ため息が漏れかけたそのとき3回の先頭打者が全部ひっくり返してくれた。
名原典彦という男の有言実行
名原が村上のツーシームを捉えた打球はレフトポール際の上段席へ飛び込む3号ソロ。同点。
打った本人は「気合と根性で必死に打ちにいった結果、ホームランになってくれました」と言うとるがあの打球の角度は気合だけでは説明がつかん。
実はこの男、3日前に26歳の誕生日を迎えたばっかりでそのとき「1本よりは2本。2本よりは3本。猛打賞を打てるように頑張ります!」と宣言しとった。
それをきっちり有言実行するあたりがいまの名原の勢いそのものじゃ。
5回にはエンドランの場面で右前打を放ちこれでプロ初の猛打賞を達成。
菊池のセンターへの犠牲フライを呼び込んで試合を2-2の振り出しに戻した。
そして8回先頭でまたしてもライト前へ技アリのゴロヒット。この日4安打目。
菊池が送り野間がつないで1アウト一、三塁。お膳立ては整った。
4番が意地で取り返した1点
8回裏、1・3塁で打席に立ったのは坂倉。4回にフィルダースチョイスで勝ち越し点を献上しとった男じゃ。
あのとき、スタンドのカープファンは黙り込んだ。わしも正直きょうの坂倉は嫌な流れかもしれんと思うた。
しかし村上のストレートを弾き返した打球がライト前に転がったとき、坂倉は一塁ベース上でガッツポーズを突き上げた。
自分のミスを自分のバットで帳消しにする。これが4番の仕事じゃ。あの拳の力強さに、マツダスタジアムが一番沸いた瞬間だった。
そしてこの試合、投手陣も忘れるわけにはいかん。先発の床田は4回2失点と今季最短の降板だったがこの日通算1000投球回に到達した。
内容は本人も納得しとらんじゃろうがここまで積み上げてきた数字は嘘をつかん。
床田のあとを受けたリリーフ陣が圧巻じゃった。
なかでもターノック。先発から配置転換されて初めての中継ぎ登板だったが、まさかの5回表を三者連続三振で片づけた。
前川への3球目に計測された158キロにマツダスタジアムがどよめいた。最後はナックルカーブで空振りを奪い涼しい顔でベンチに戻っていく。
新井監督が「ショートイニングになったらまたワンランク上がると思う」と語っとったがまさにその通りの結果を初日から出してみせた。
ハーンが勝ち投手となり9回は森浦が締めた。
1アウト一塁から中野を空振り三振に仕留め、さらに走った一塁走者を石原が刺してダブルプレー。最後まで息の詰まる試合じゃった。
これでカープは6月の週末7戦全勝。順位表の4位に浮上した。
首位の巨人、2位の阪神とはまだ差があるけど、こうやって一つずつ勝っていく夏のカープには数字以上の怖さがある。
あしたの先発は岡本駿。相手は今季9勝0敗、防御率1.06という化け物みたいな数字を叩き出しとる阪神の高橋遥人。
岡本自身も6月は3勝0敗で月間MVPを争う立場にある。
「勝てれば、すごく自信になる」と本人が言うとった。1点を争うタフな投手戦になるじゃろう。
きょうの名原の一発、坂倉のガッツポーズ、ターノックの158キロ。
マツダスタジアムに満ちたあの歓声と宮島さんをあしたも聞きたい。
岡本駿!頼んだぞ。


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