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DeNA 3 – 3 カープ
5時間22分。今季両リーグ最長の試合時間じゃと知って驚くよりも先に「やっぱりか」という気持ちが湧いた。
2026年の長時間試合ランキング、上位3つは全部カープが絡んどる。
4月25日の阪神戦で4時間58分、6月4日の日本ハム戦で4時間51分、そしてきのうの5時間22分。
ついでにDeNAも上位6試合のうち3つに顔を出しとるんじゃから、このカード同士が当たればそりゃ長くもなる。
7月2日の横浜スタジアム、観衆30,389人。梅雨の蒸し暑さのなか、両チームの選手もスタンドの人間もみんなよう耐えた夜だった。
森下が背負い続けた重い6回
森下は中11日空いての登板じゃった。
前週に雨天中止が重なって調整が難しかったのは確かじゃろう。けど、それを差し引いてもピリッとせんかった。
初回に味方が先制してくれたのに2回にはもう追いつかれとる。
2死二塁から梶原にセンターオーバーの適時二塁打。打った梶原もようやったが、あの場面は森下が踏ん張らにゃいけんところじゃった。
ほんで3回、先頭の牧。カットボールをバックスクリーンの左へ持っていかれた。勝ち越しソロ。
さらに5回、こんどは真ん中に入ったストレートをレフトスタンドへ。牧に2打席連続の本塁打を浴びて1-3。わしはもう画面の前でうなだれるしかなかった。
6回を投げて7安打3失点。三者凡退は一度もなく、毎回走者を背負う苦しい内容じゃった。
森下の防御率は4.19。エースと呼ぶにはあまりにもどかしい数字が並ぶ。
それでも失点した回をいずれもソロの最少失点に抑えたことが、のちの逆襲を呼び込んだのも事実ではある。
ビッグイニングをつくらせんかったことそれだけが森下の意地じゃったと思う。

9回 山崎の乱調と大盛の一打
1-3のまま中盤が過ぎていく。カープ打線は序盤にヒットエンドランを2度成功させるなど積極的に仕掛けたがあと1本が遠い。
6回以降はDeNAの中継ぎ陣に封じられて、もうこのまま終わるんじゃないかと正直なところ覚悟しかけとった。
9回表。DeNAの守護神、山崎康晃がマウンドに上がった。2点差、普通なら試合終了のシナリオじゃ。
ところが先頭の佐々木にストレートの四球。続く代打ファビアンにも四球。計9球のうちストライクはたったの1球で1アウトも取れんまま山崎は降板した。
代わった宮城も制球が定まらん。代打の野間が四球を選んで、なんとノーアウト満塁。
球場の空気が一変したのがテレビ越しにもわかった。
名原の打球はセンターへ上がった。犠牲フライ。三塁走者が還って2-3、1点差。
ほいで1アウト一三塁、打席には大盛。カウント3-0からの4球目、センター前に弾き返した同点タイムリー。大盛の執念がこもったような打球じゃった。3-3。
このまま終わると思うとった試合がまだ続くことになった。
ここからがまた長かった。延長に入っても両チームの中継ぎが踏ん張る。カープは7回以降、辻、島内、森浦、ハーン、遠藤、髙と6人の投手をつぎ込んで無失点。
島内は4月17日以来の1軍登板じゃったが、よう仕事をしてくれた。10回、11回、12回と勝ち越しの気配はあっても決め手を欠き、規定により引き分け。
時計はとっくに23時を回っとった。
試合後、新井監督は「2点差を追いついているので、価値のある引き分けだったと思います」と語った。
「よくビジターで踏ん張ってくれた」「よく振れている打者が出てきている」とも。
たしかにチームの13安打は悪い数字じゃない。足を使った攻撃も機能しとった。ただ、勝てんかった。
カープは27勝39敗4分の4位。借金は12に膨らんどる。去年の7月は4勝16敗3分という地獄のような成績じゃった。
あの悪夢を繰り返すわけにはいかんのに、7月の初戦からこの引き分け。勝ち点にならん試合を5時間以上かけて見せられるのは応援しとる側にはなかなかこたえるものがある。
けどな、9回のあの場面。3者連続四球で掴んだ満塁から、名原が犠牲フライを上げ、大盛がセンター前に弾き返した。
あの2点は、相手の自滅だけで生まれたもんじゃないと思いたい。
打席で粘って、球を見極めて、チャンスが来たら振り切る。
そういう意識がチーム全体に浸透しとるから、あの場面で点が入ったんじゃろう。
森下には次がある。DeNA戦は今季初登板で、横浜では2024年7月以来白星がない。
苦手意識があるんなら、次こそ塗り替えてくれんと困る。登板前に「あまりマイナスのことは考えない。
自分的には去年とは全然違う状態」と言うとったんじゃから、その言葉を結果で証明してほしい。
5時間22分。長い長い夜じゃった。勝てんかったけど、負けてもおらん。
あの9回の2点を、ただの引き分けの帳尻合わせで終わらせるかどうかはこれからの戦いにかかっとる。
7月をどう乗り越えるか。
去年と同じ轍は踏ませんよ、新井さん。頼むけえ!


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