勝って連敗を止めたのはうれしいけど素直に喜べんのよ 大勝の裏にちらつく名将・野村克也氏の言葉

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大盛穂またユニフォームを破る

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ヤクルト 1 – 5 カープ

8月最後の日曜日、マツダスタジアムに詰めかけた25137人の前でカープが連敗を3で止めた。

スタートのイニングから打線がつながって5-1の快勝、最下位も脱出。

ほっとした、ほんまにほっとした。

でもテレビの前で見とったわしは、勝利の余韻に浸りながらもどうしても頭の片隅にひっかかるものがあった。

前日まで3試合連続で1得点しか取れんかったチームが、きょうはいきなり3回までに5点。

うれしいに決まっとる。決まっとるんじゃが、この極端さが気になって仕方ないんよ。

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菊池5番の決断と26イニングぶりの適時打

新井監督がこの試合で動いた。菊池を5月9日以来となる5番に据えた。

「5番を打てるのは今、キクしかいないので打ってもらいました」 と指揮官は言う。

初回、1番の名原が右前打で出塁すると、相手のエラーと暴投も絡んでノーアウト二、三塁。

ファビアンのセンター犠牲フライで1点を先制し、なおも1アウト一、二塁で菊池に打席が回った。

ライアン小川の直球を右翼線へはじき返すタイムリー2ベースヒット。チームにとって実に26イニングぶりのタイムリーじゃった。

菊池は 「みんなの良い流れに乗れて良かった」 と振り返る。

佐々木のファーストゴロの間にもう1点が入り初回だけで3点。

2回には名原がレフト前タイムリーヒット4-0、3回には坂倉がフルカウントからライトスタンドへ13号ソロをぶち込んだ。

序盤3イニングで長短打5本を集中させて5得点。前日わずか2安打1得点に封じられた打線がまるで別のチームのように打ちまくった。

先発の森は 「何とか連敗をストップしてやろうと思っていた」 と気合十分で6回まで散発2安打の好投。

7回にサンタナにソロホームランを浴びたものの、6回1/3を投げて4安打1失点。7月3日以来となる今季2勝目を手にした。

リリーフで登板したターノックは自己最速を更新する161キロを計測し満塁のピンチも力でねじ伏せた。

大勝の陰にちらつく弱者の構図

勝ったんよ。文句なしの内容で勝った。

なのに、わしはどうしても喜びきれん自分がおる。

名将・故野村克也氏の名言が頭をよぎるんよ。

「強いチームは接戦で勝ち、負けるときはボロ負け。弱いチームはボロ勝ちし、接戦で負ける」

まさに今のカープそのものじゃないか。

点が取れんときは本当にカチンコチンに固まって何もできん。

ところが誰かが先に点を取ると、すっと肩の力が抜けたようにバットが出るようになる。

初回にファビアンの犠牲フライで先制できたから菊池も名原も坂倉も打てたという順番がどうにも気になるんよ。

新井監督も 「ファビアンの犠牲フライだけで終わらなかったのが良かった」 と語っとったが、裏を返せば、あの1点がなければまた沈黙の試合になっとった可能性もある。
接戦になると途端に身体が硬くなるこのチームの体質は、8月を11勝13敗で終えた数字にもくっきり表れとる。

この試合も4回から8回はチャンスを作れど無得点のいつものカープに戻っとった。

順位表を見れば5位に浮上したとはいえ3位DeNAとの差は4.5ゲーム、残り29試合。

菊池が 「可能性がある以上」 と前を向いてくれるのは頼もしい。
名原も 「チームの足をちょっと引っ張ってるなっていう感じがあった」 と自分を追い込みながら猛打賞で応えてみせた。

選手たちの気持ちは本物じゃと思う。

問題は、この先の接戦をどれだけものにできるかいうことよ。

火曜からはバンテリンドームで中日との3連戦が待っとる。最下位争いの相手に3つ勝てんようでは、クライマックスシリーズなんぞ夢のまた夢じゃろう。

9月の風が変わるかどうかは、あのナゴヤの3試合にかかっとる。

大量点じゃなくてええ。1点を守り抜く試合、1点をもぎ取る試合、そういう泥臭い勝ち方をこのチームができるようになったとき、初めてCS進出の現実味が出てくるんじゃないかと思う。

森が 「負けられない戦いが続く」 と言うた目は確かに据わっとった。

頼むけえ、ナゴヤで赤ヘル野球を証明してくれえや。

運も粘りも味方につけてカープイージー3連勝 クライマックスシリーズにいけるかね!?!?
DeNA 2 - 3 カープちょっとお客さん少な目のマツダスタジアムの空気が8回裏に激変。ノーアウト満塁、佐々木泰の打球はショート正面へ転がった。 「終わったと思った」 と本人が苦笑するようなダブルプレーコースど真ん中のゴロ。それが宮下のグラブの下をすり抜けてトンネル、ランナー2人が一気に生還。ほんまに、こんなことがあるんじゃ?テレビの前でビール吹き出しそうになったわ。DeNA特有のベイスボール発動だった。新井監督も 「ラッキーでした」 と振り返ったこの勝ち越し劇は運だけじゃないよ。鈴木健矢とターノック 投手陣がつくった1点差の緊張感先発の鈴木はきょうも淡々と打たせて取るピッチング。5回4安打...

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