東京ドーム巨人最終戦 中村奨成の3号ホームランに救われた ジャイアンツ絶対優勝しろよ!

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中村奨成3号ホームラン

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カープ 1 – 3 巨人

4連勝の勢いが、嘘みたいに消えた東京ドーム。

9月29日、巨人最終戦。今シーズン最後のこの球場で、カープ打線は戸郷翔征の前にほとんど何もできなかった。

2安打1得点。たった2時間12分で試合は終わり、5位に転落した。まあ、順位はどうでもいいけどね。

きのうまで4つ続けて勝ってきた。僅差の試合をひとつひとつもぎ取って、ようやくチームに風が吹き始めた手応えがあった。

だから東京のカープファンに、いい試合を届けられるんじゃないかと思っていた。

42,400人の東京ドームで、レフトスタンドの赤いユニフォームの一角が盛り上がる姿を想像していたのに。

先発は玉村昇悟。ここまで防御率2.58、十分にゲームを作れる力のある左腕だ。

対する巨人は戸郷翔征。左太もも裏の肉離れから復帰して以降、4試合勝ち星から遠ざかっている。正直、つけ入る隙はあると踏んでいた。

絶対に初回で打ち崩せ。

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沈黙の5イニング 戸郷の直球が重い

でもね、始まってみたら空気がまるで違った。

戸郷の直球がとにかく走っていた。最速152キロ。数字だけ見ればそこまで速くないはずなのに、スライダーとフォークが効いて打者の手元でボールが消える。

1回、2回、3回と、カープの打者が次々と打ち取られていく。ヒットどころかまともな当たりすらない。

5回が終わって、カープのヒットはゼロ。走者もゼロ。パーフェクト。テレビの前で、缶ビールの空き缶だけが増えてゆく。

玉村は序盤をよく粘っていた。3イニングはピンチをしのいで、0対0のまま試合を引っ張った。

でも4回、2アウトから吉川にセンター前を打たれて、次の打者はリチャード。

打った瞬間にわかる弾道だった。玉村のフォークを完璧にとらえた打球が、低い弾道のままバックスクリーンの右へ飛び込んだ。先制2ラン。

あの角度で東京ドームのバックスクリーンに届くのは、純粋なパワーだ。

玉村は「ある程度狙えたところに投げられたけど、完璧にはじき返された」と振り返った。

打席の半分は三振する打率1割に届かないバッターに打たれた。

実力不足というか注意不足だろう。

さらに平山に二塁打を打たれ、投手の戸郷にまでセンター前にタイムリーを運ばれた。投手に打たれる。これが効いて、3対0。

新井監督は「あの球をあそこに運ばれるというのは、力負けだと思います」と言った。力負けという短い言葉に悔しさがにじんでいた。

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9回2アウトから中村奨成が打った意地の一発

6回、ようやく石原がライト前に落ちるヒットでパーフェクトを崩した。でもそれだけだった。7回も、8回も、戸郷のボールはまったく衰えなかった。

新井監督が言う通り、「真っすぐが良かった。最後まで落ちなかった」。3点差のまま、時計だけが進んでいく。

8回には佐藤柳之介が今季初登板のマウンドに上がった。いい直球を投げていたが試合の流れは変わらない。

9回表。戸郷がそのままマウンドにいる。先頭の中村奨成を迎えて、カウント1-2に追い込まれた。あと1球で完封。正直もうダメかと思った。

そこで中村奨成が振り抜いた。高めの直球。力のあるボールだったはずだったがバットの芯でボールをとらえた瞬間、打球はカープファンの待つレフトスタンドへ一直線に飛んでいった。3号ソロでなんとか完封だけは阻止できた。

宮島さんを唄える東京ドームのカープファンが幸せを噛み締めている。

たった1点。試合の大勢はとっくに決まっていた。それでもあの一振りには中村奨成の意地があった。

「こういう展開なので、真っすぐを投げてくるんだろうという感じでした。3打席、捉えきれなかった。最後は捉えられて良かったです」

中村奨成の言葉はさっぱりしていたけれど、あのスイングにはカープファンへの想いが詰まっていたように感じた。

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敗戦のあとに残った小さな光

その後、勝田と菊池が続いて2アウト1、2塁。ここで巨人はマルティネスにスイッチした。

42セーブの守護神を3点差で投入してくるあたり、巨人の本気が見える。そして坂倉が抑えられて試合終了。3-1で負け、連勝は4でストップ。

今季の巨人戦は9勝16敗。東京ドームで勝ちを届けることはできなかった。

中村奨成は「戦力になれなかったので、こういう形になってしまいましたし、悔しいです」と語った。

2軍生活が長かったシーズンへの率直な悔しさだろう。

「今年は迷惑をかけている部分が多いので、取り返せるように頑張っていきたい」

この言葉を聞いて来年への覚悟を感じた。

さて、ここからが複雑な話なんだけど。この日、阪神のヤクルト戦が雨天中止になった。巨人が勝ったことで阪神とのゲーム差は1.5に縮まっている。阪神のマジックは4。

カープはもう優勝争いの外にいる。58勝76敗。数字だけ見れば、ただの消化試合だ。

カープファンとしては、阪神にだけは先にゴールテープを切らせたくない。巨人にがんばってもらって、最後の最後まで優勝争いをかき回してほしい。

カープの阪神戦は残り3試合。全部勝って巨人をアシストする。理屈じゃなくて、感情の問題だ。

チンピラ藤川の阪神がキライなんだよ。悪童・森下翔太もキライなんだよ。

きょうの試合は完敗だった。戸郷に手も足も出なかった。それでも9回の中村奨成のホームランがなかったら、ほんとうに何も残らない巨人最終戦になっていた。

シーズンは残りわずか。カープにとって、もう順位を大きく動かす余地はないかもしれない。それでも選手ひとりひとりが1試合ずつ、来年につながる何かを見せてほしい。

もう競争ははじまっている。

ホームラン飛び交う最下位決定戦 善戦でも惜敗でもない見慣れたカープの敗戦
中日 8 - 5 カープ両チーム合わせて7本のホームランが夜空に舞ったバンテリンドーム。なのに気持ちが重い。5位中日との差は1ゲーム。最下位脱出をかけた直接対決で、カープ打線はたしかに意地を見せた。末包、佐々木泰、モンテロと3本のアーチ。6安打で5得点。ふだんのカープでは考えられない打撃陣の踏ん張り。でも疲れたのか? あまりにも淡白だった8・9回の三者凡退。点を取っても取り返される あの嫌な空気2回表、末包が大野のボールを捉えた。打った瞬間にわかる弾道で、バンテリンの広いフィールドをものともしない今季1号のソロホームラン。先制。よし、きょうはいけるかもしれない。ところがその裏、先頭の石川昂弥に...

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